祝!メロウリンクDVD-BOX発売!!

機甲猟兵メロウリンク ステージ・コンプリーツ DVD-BOX
(http://www.vap.co.jp/merowlink/)

この主題歌がカラオケに登場しているそうですね。せつない歌詞が渋くて大好きなんですよ。

ソルジャー・ブルー
 
錆びつくナイフで 刻んでくれないか 帰らぬ連中(やつら)を胸に
 
群からはぐれて 転がり続けた 悲しい男の夢を
 
聞かせてくれ 瞳(め)を閉じた時 誰の事お前叫んだか
 
せつないぜ どしゃ降りの 涙の雨さ
 
降り積もれ 心から離れない 悲しみよ

いよいよ来ました。「装甲騎兵ボトムズ」TV本編とそのOVAを収録した「装甲騎兵ボトムズ DVDメモリアルボックス」にも含まれなかった、VAPのボトムズ外伝OVA機甲猟兵メロウリンク」がDVD-BOXになって登場!・・・・・・えーと、ところで皆さん、メロウリンクって知ってます?(苦笑)
 

コイツが主人公、メロウリンク・アリティ。ストーリーをぶっちゃけて言うと、自分の所属する小隊に物資横領の罪を着せて全滅させた大隊将校達に銃一丁(対ATライフル)で復讐を果たしていく物語。つまりこのメロウリンク、ロボットアニメにも関わらず、主人公がロボットに乗らない。他にそんな作品があるだろうか。さすがに聞いた事ないな。銃に取り付けた“パイルバンカー”と呼ばれる火薬発射式の槍で4mのロボットの装甲をブチ抜いていく豪快(?)な演出が素晴らしい。
 
そんな設定もあってか、ただでさえマイナーなボトムズの中でもさらにマイナーな存在。一見、「太陽の牙ダグラム」に続くプラモブームで人気がありそうだったけども、全国区で放映していなかった故に知名度ではガンダムに遥かに及ばないボトムズを知っている人でもまず知らないであろうメロウリンク。同人の世界では一部の腐女子に支持されていた時期もあったけど*1。さすがにもうメロウリンク本を出してるサークルはないよね?というわけで、公式HPにあるように「人気作品」だったかと問われれば、かなり微妙。大学生時代にレンタルビデオ屋でバイトした事があるんだけど、このOVAが借りられた履歴を見てみたら、二年間で俺が二回借りてるだけだったという不人気っぷり。棚卸しでは真っ先に撤去されたのを記憶している。まあ売れねーだろーな!俺が保障する!!(笑)だって、ボトムズファンだって購入するか疑問だもの。俺はとりあえず買うけどね。
 
どうして、そんなボトムズ野郎にすら大して支持を受けていないメロウリンクが好きかと言えば、このラストこそがボトムズを語り尽くしている、と思うから。キリコが活躍する物語もこのように収束させるべし、と思っているから。キリコのように“神”に等しい異能者・異能生存体ではなく、ただの人間のメロウだからこそ辿り着けた境地がある。それは「足掻き続ける事」。全編を通して、かなり無理のあるアクションが続くこのメロウリンクですが、最終話「ラストステージ」はアニメ史に残る傑作と言い切って良いです。戦争という大きな流れに影響を与えるわけでもない、二人の男の生き様を賭けた最後のちっぽけな闘い。そこがまた痺れるんだな。
 
BANDAI CHANNEL/バンダイチャンネル 機甲猟兵メロウリンク
(http://animejapan.cplaza.ne.jp/b-ch/ml_ova/ml_ova.html)
ここにて、一話105円で全話(12話)観る事が出来ます。・・・・・・というか、こうしてバンダイチャンネルで観られるなら、どうして「装甲騎兵ボトムズ DVDメモリアルボックス」にメロウリンクを入れられなかったんだろう。版権の問題は難しい。そう言えば数年前、某T社を傘下にした某K社が機甲猟兵を主人公にしたビデオゲームを作ってたらしいけど潰されちゃったらしいね。是非、このDVD発売を機に復活させて欲しいもんですが。その辺りも含めて相当揉めたらしいけど、もう和解したんだよね?だからこそ、ボトムズの新シリーズも始まるわけで。

*1:主人公よりも、最後の敵となる情報将校キーク・キャラダインが人気だった。声優担当の大塚明夫のデビュー作