森派モリモリ

・政府・与党、外交分野「次はロシア」で動き加速
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040823AT1E2200522082004.html
・「固有の領土再認識を」 首相視察で外務副大臣
http://www.sankei.co.jp/news/040902/sei075.htm
・首相が北方領土を視察 海上からは初めて
http://www.sankei.co.jp/news/040902/sei090.htm
・四島返還時期は柔軟対応 首相、平和条約締結に意欲
http://www.sankei.co.jp/news/040902/sei121.htm

小泉純一郎首相は2日午後、北方領土歯舞諸島国後島の洋上視察を終え、北海道根室市内で元島民との対話集会に出席し「四島の一括返還論では話が進まない。帰属を明確にすれば、後は同時期でなくてもよい。時期は柔軟に考えることも必要だ」と、返還時期や方式にはこだわらない考えをあらためて強調した。また「領土問題は身近な問題だと感じた。プーチン・ロシア大統領との会談でこの経験を生かしたい」と、日露平和条約の早期締結に強い意欲を表明した。プーチン大統領は来年2月ごろ訪日する見通しだが、今回の視察にロシア側は強い不快感を示しており、日露首脳会談で領土問題の交渉に弾みがつくか不透明だ。首相は対話集会後、記者団に「北方領土の返還なくして平和条約の締結はない。領土問題は元島民と北海道だけの問題ではない。日本全体の問題との認識を持ってプーチン大統領と交渉することが極めて重要だと思う」と述べた。

その上で、締結時期の目標について「期限を切るというより、できるだけ早くしたい。プーチン大統領も引き延ばすつもりはないと言っている」と指摘。「北方領土の返還が日本国民だけでなく、ロシアにも利益になるとの認識を持たせるような交流事業を展開していくことが必要だ」と述べた。

久しぶりに威勢が良い事を逝っていると思ったら、案の定「二島先行返還論」ですか。やってる事は鈴木宗男と一緒じゃん。と言うか、この妥協案の音頭を取っているのは森善朗で、鈴木もその意を受けてロシア外交に携っていたという話があるぐらいで。しかしどこかの小泉支持派・保守系(?)ブログはこんなおかしな事を主張している。

北朝鮮問題に進展がないから、支持率上昇を狙って苦し紛れに思い付きで北方領土問題に飛びついたかのような解説はちょっと浅すぎるんじゃないの?しかも笑っちゃうのが「日朝国交正常化交渉の見通しが立たず、成果を見込める外交分野は当面、ロシアしかないとの事情がある」なんて書いてる。

だ か ら ー、小泉総理は何度も繰り返している通り、拉致問題解決を含めた日朝平壌宣言の誠実な履行が無い限り何年経っても日朝国交正常化には進まないって言ってるじゃん。先日の実務者会議で北朝鮮があまりにも不誠実だったから「だったら他の懸案事項を先に進めちゃうよ」って北朝鮮だけに偏らず満遍なく外交活動を進めているだけじゃないの?

首相としての功績を求めるあまり、拉致のラの字も無い、しかもとっくに破られている日朝平嬢宣言に固執して「ねっ、ねっ、これから約束を守ってくれるのよね?あたしを捨てたらもう稼ぎを手に入れる事が出来なくなっちゃうわよ?ほら、とりあえず財布にある600億円を上げるから考え直してよ、ね?」とまるでヤクザにすがり付く情婦のようだね!今回の発言もこの構図と一緒じゃん。捨てられたくない、という女の本音を見透かしているヤクザは金を取るだけ取って後はシカトするだけ。もしくはスケベ根性丸出しでボッタクリに合うオヤジみたいなもんか?(と経験者は語る)。
 
産経新聞はネット版ではまだ批判記事を載せていないものの、今日の朝刊ではしっかりと小泉に釘を差している。
・「北方4島 首相の『返還時期柔軟』発言 露に誤解与える恐れ」

しかし、日露関係筋からは早くも「『二島先行論』が前面に出るようなことがあると、四島返還を軸にしてきた領土返還交渉が台無しになる」との懸念が出ている。

それでも小泉信者は「いや小泉には何か大きな企みがあるに違いない。経済交流を望んでいるのは日本じゃなくてロシアの方なのだから。それにちゃんと『北方領土の返還なくして平和条約の締結はない。』と言っているじゃないか」と擁護するつもりなのだろうか?出来るつもりなんだろうね(苦笑)。
 
救えねぇよ、お前ら。