経済制裁「総合的に考える」・杉浦副長官が拉致家族に

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040917AT1E1700D17092004.html

杉浦正健官房副長官は17日、首相官邸拉致被害者の家族会と面会した。家族会側は安否不明の10人の再調査を徹底するよう改めて要求、北朝鮮の誠意ある対応がない場合には経済制裁を発動するよう求めた。杉浦氏は「今はボールをこちらから投げているので返ってくるのを待つ」と説明。経済制裁については「次回の実務者協議の結果などの状況を見て総合的に考える」と述べるにとどめた。

「総合的に考える」、というのは「検討します」=「それはお断りします」と同義だな。こんなのが副官房長官をやってるようじゃ、やっぱり小泉政権にはこれ以上任せられんな。そもそも「ボールを帰ってくるのを待つ」って、再調査の約束を四ヶ月も無視されているのなら、それに対するリアクションを起こすのが当たり前だろう。それは警察が、店の商品を盗んだ万引を発見して「後でお金を払う限り、犯罪者として捕まえるような事はしない。今はその万引犯の返事を待っている」と言うような呆れた屁理屈だ。また、小泉首相やその信者が「拉致問題が解決しない限り国交正常化は無い」という強弁であの日朝会談の成果を強調するのも同じく、馬鹿げた論理で、日本国民に対して不誠実極まりない発言、インチキな論理と言える。