北朝鮮に絡めとられる”自称保守”の小泉信者

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八名の家族や失踪者の家族は、大声で「要求」しないが、自分の息子や娘の情報を聞きたくて聞きたくて砂漠で乾いた人が水を欲するように、帰国した幸運な人たちが知っていることを話してくれるのを今も待ちに待っているのである。しかしだ、それから四ヶ月、家族はまだ聞けてはいない。それが、未だに聞けないという事はどういうことなのか!何故、今になっても話さないのか!話さない訳は何なのか。これが、現在の一つの深刻な問題である。
戦後日本という国家と社会をここから考えねばならない。誰が、どこで、動き回っているのか。誰が、どこから電話をかけてくるのか。我が国では察知できないのである。従って、日本にいても、金正日は、北朝鮮にいるかのような圧迫下に拉致被害者をおくことができるのだ。何しろ、拉致問題を国会で取り上げた衆議院議員が「身辺に気をつけてください」と警察から親切に注意を受ける国なのだ。

この、日本に帰って来る事が出来た拉致被害者とその家族については今月発売された「諸君!」に詳しい。ジャーナリストの矢野維之が寄稿した「地村家の終わらない不安〜『9・17』から二年」より抜粋。

北朝鮮がEメールなどを通して脅迫行為をするのは簡単なことです。また、具体的にいえば、当局から『余計なことをしゃべると、いつでも殺す』と脅されたとも伝えられていますし、北朝鮮にいる友人や知人に害が及ぶことも、充分に考えられることです」

「この問題が政治に利用されるのが、私は一番、つらい。ずるがしこい奴が多すぎるよ。悲しいなぁ、人間って。なんて悲しい生き物なんや」
また、雄幸さんは、帰国者家族のなかで、今回の小泉再訪朝に慎重論を唱えた、数少ない人物だ。それだけに、曾我さんが家族に会えなかったときには、心を痛めていた。「ウチらの子どもが帰ってきたからといって、決してハッピーエンドという訳ではない。これからの苦しみというものを、子どもらは背負わされているんや」

罪も無く、無法国家の拉致行為によって、突然人生を長年奪われてきた被害者や家族の心中を慮れば、もう利用されるのはコリゴリだという想いにも同意出来る。だが、祖国がいつか助け出してくれると信じているであろう、少なくとも100名を越える残りの日本人被害者も未だ存在している。酷な言い方ではあるが、同胞を救い出す為に帰還した被害者は、北朝鮮での体験を全て話す事を求められている時期をとうの昔に迎えているのだ。あの屈辱的な二回目の日朝会談で得られた数少ない利益は、彼らの「情報」だ。心置きなく全てを明かす為にも更なる日本政府の、そして日本国民の覚悟が必要になってくる。
 
再び眞悟の時事通信に戻る。

我が国には、拉致問題解決のためにも「スパイ防止法」がどうしても、必要である。ソビエトの対日スパイ、レフチェンコアメリカ議会での証言「日本は、スパイ天国である」
これからも、今までのように、拉致問題をうやむやにして幕引きしていこうとする謀略は、日朝合作でまた単独で行われるであろう。そして、抜け駆けの功名心に駆られてそれに巻き込まれる「仲間」も今までのようにでてくるであろう。しかし、国家主権の回復と全被害者救出という本質、そしてテロ国家を許さない、つまり、金正日体制打倒という戦略目標を見失わない限り、その謀略には引っかからない。よって、やはり「経済制裁即時断行」が、拉致被害者救出の大道なのだ。

今の日本の不幸はその”抜け駆け”を行おうとする最大の敵が、内閣総理大臣だという事だ。そしてそれに対して目を塞ぎ、また”経済制裁を求める声”を批判しブレーキをかけようとする「保守モドキ」の連中の存在にも気を付けねばならない。既に、無意識の内に北朝鮮の思惑通りに絡め取られてしまっている”自称保守”の小泉信者がネットに蔓延しているではないか。