フェイト一発

Fate/Stay night」のセイバールートもいよいよ大詰め。とは言っても、初プレイなのでルートもクソもないんだが。いや、しかし。このゲームは売れるはずだわ。一番熱いのが、何と言ってもサーヴァント同士が武器で殺し合うバトルシーンだね。いやまあ、もう二年も前に販売されているゲームの感想なんて今更、って人がほとんどだろうから、俺の凡百のレビューなど聞きたくもないんだろうけどさ。アニメも放映されちゃってるし。

Fate/Stay night DVD版

Fate/Stay night DVD版

とにかくシナリオが面白い。魔術師が英霊を召還してサーヴァントとして従え、全ての望みを叶える“聖杯”を巡り戦う「聖杯戦争」。プレイする前は「ぶっちゃけ言っちゃえば、“18禁版・金色のガッシュ!!”なんだろ(笑)」と笑い流してたんだけど。エロはう〜ん・・・抜けません(笑)。正直、絵は下手。でもさっきも書いたけど、バトル描写のスピード感がとにかくスゴい。しかしよく見てみると、キャラがバリバリに動いているわけでは無い。文章に合わせてイベント絵(静止画)を有効に動かしエフェクトを載せ、効果音を同期させているだけ。それなのに、ユーザーの想像力と相まって、迫力のある剣戟が繰り出されている情景を紡ぎ出す事に成功している。これは演出のディレクターとシナリオライターやグラフィッカー、サウンドの人が膝を詰めて練り上げた、少人数の職人芸によるものではないか。ヘタなTVアニメや3DCGアニメーションより、よっぽど見応えがある(見慣れると飽きるかもしれませんが)。

金色のガッシュ!! (24) (少年サンデーコミックス)

金色のガッシュ!! (24) (少年サンデーコミックス)

そう、「ベルセルク」をビジュアルノベル化すれば、ちょうどこんな感じ・・・というか、たぶんネットでは死ぬほど指摘されてるんだろうけど、かなり「ベルセルク」に影響を受けているように思われる。サーヴァントの一人、バーサーカーのビジュアルは、この漫画に登場する「不死のゾッド」そのまんま。戦闘が終わり、孤独に死体の山に佇むセイバーの姿なんて特に。王である悲しみと、王となる事に恋い焦がれる悲しみ、という違いはあるが。けれど、別にオリジナリティに欠けているわけじゃない。それを補って余りあるほどの圧倒的なストーリーと演出力。早くクリアして「凛ルート」挑みたいです。というか凛とヤリたいです。

ベルセルク (5) (Jets comics (497))

ベルセルク (5) (Jets comics (497))

↑この巻辺りにゾッドが登場。
 
たぶんアーチャーさんが活躍するんだろうなぁ。「セイバールート」で脱落したアサシンのサーヴァント「佐々木小次郎」ももっと見せ場があるものと予想。ひょっとしてコイツのマスターはアイツ?セイバールートだと、キャスターにあっさり殺されちゃったようだけど。でもFateを買った最大の目的は「桜ルート」をやりたいが為。いやね、あえて目を閉ざしていても普通にネットやってればどうしても情報が入ってきちゃうからさ。ひょっとしたら自分の予想は、昔どこかで聞いた誰かからの話かもしれんけど。あと、これも単なる想像だけど、製作者達はバリバリのジャンプ世代な気がする。「風魔の小次郎」の“聖剣戦争”を思い出すよね。久しぶりに車田マンガを読みたくなった。

うわ、今の「風魔の小次郎」はこうなっているのか。車田センセもすっかり「本人が描いていない漫画家」になっちゃったな。
 
それはそうと、このFateというゲームに興味はあるけどエロはちょっと・・・という人はこっちを予約してみて下さい。

家庭用向けにこちらはエロシーンが無くなっているハズですが、無くてもかなり楽しめると思います。・・・しかし魔力の補給シーンは一体どうするつもりなんだろう。詳しい人に今度聞いてみよう。