安倍晋三首相は１１日午前のＮＨＫ番組で、従軍慰安婦問題について「心の傷を負われ、大変な苦労をされた方々に心からおわび申し上げている」と述べた。
首相は「（同問題を謝罪した）河野洋平官房長官談話を継承していく。これは一貫した姿勢だ」と強調。「小泉純一郎前首相、橋本龍太郎元首相も元慰安婦に（おわびの）手紙を出しているが、その気持ちはわたしも全く変わらない」と語った。
再調査を巡っては、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めて謝罪した「河野洋平官房長官談話」（９３年）に関する議連の提言で官邸に要請。議連側は官邸が応じたと受け止めたが、官邸が「党が調査すると言っている」と主張し、対立していた。
同議連は今月８日、独自調査に基づき安倍晋三首相に再調査するよう提言。中山氏によると首相は「必要に応じ再調査する」と応じた。しかし直後に首相は「調査は自民党が行う。政府として資料提供などで協力していく」と言明。塩崎氏も調査主体は議連との見解を公式に示したことから、中山氏が下村氏に抗議していた。
要は議連（日本の前途と歴史教育を考える議員の会）が尻を叩いて「河野談話を否定しろ」と迫ったが、国内外のバッシングに耐えかねた官邸が議連にほぼ丸投げしたって話だな。いくら頑張って“日本軍に強制的に連行された慰安婦などいなかった”という証明をしてみせたところで、肝心の首相が「心からおわび」してヘタれた以上、無駄骨を折るだけのようで。あー闘ってるタタカッテルネ（棒読み）。
皮肉はさておき、この人はこんな調子でいわゆる“南京大虐殺”を認めるようになったり、靖国参拝を断念していくのだろうな。
