本日の行動

近所の中華定食屋で昼飯。渋谷のキンコーズに行って、イラストレータのデータを出力。自前のプリンターを使えなくもないが、これだけ大量に刷ったらいくらインクがあっても足りないし。セルフサービスだと一枚たったの50円強なので、近所のボッタクリ印刷所を利用する事を考えたら、とんでもなくお得。その後吉祥寺に戻り、ユザワヤでガチャックのMサイズ用クリップとA4の白封筒を購入。はなまるうどんで腹を満たした後、「吉祥寺プラザ」へ行き「ロッキー・ザ・ファイナル」を観る。この映画館はGWの間は入場料が1800円のところ、1300円でOKらしい。明日なら映画の日ということで1000円で観られただろうけれども。しかし思ったより入場者が少なくて驚いたね。100人もいなかった。めちゃめちゃ混んでると予想していたので肩透かし。でも上映前に、館内にロッキーのテーマや「アイ・オブ・ザ・タイガー」が流れると、思わずヘッドバンギングかましてしまってた。もう男の本能だよな。
 
以後ネタバレを含むので一応伏せとく。
 
と言いつつも、実のところ「ロッキー」シリーズを最初から最後まで通しで観たのは、一番評判の悪い「ロッキー5」だけだという(苦笑)。でも1から4まで繰り返し繰り返しTV放送されているものを断片的には観ているので、一応観た気にはなっている。だから自分にとっては、ロッキーの義兄(エイドリアンの兄)であるポーリーの声は日本語吹き替えの富田耕生さんがデフォなので、本物の役者のセリフでは何だかちょっともの足りなかったり。更に白状すると、10年以上前に、マイク・タイソンVS.ドノバン・“レーザー”・ラドック(「はじめの一歩」に登場する千堂武士の必殺ブロー“スマッシュ”はこのボクサーの得意とするパンチだった)やジョージ・フォアマンVS.イベンダー・ホリフィールドを衛星放送で夢中になって観ていた自分にとっては、「ロッキー」のボクシングシーンはあまりにもインチキ臭くて、どちらかと言うと馬鹿にしていた。それでも「ロッキー5」をわざわざ映画館で観たのは、当時「ホワイト・ホープ」として期待されていたトミー・モリソンがロッキーの教え子の役として登場したからだった。
 
それはさておき。思ったよりもかなり、特訓のシーンが短い。どう考えても10分より短いでしょ。例の、工場で吊るされた肉をサンドバッグ代わりに殴ったり(あれ、ポーリーは工場をクビになったんじゃなかったっけ?)、生玉子を飲むシーン、フィラデルフィア図書館の階段を駆け登ってガッツポーズというお決まりは練り込まれているけど。これ、編集でかなりばっさり切っちまってるな。『「走り込み」も「スパーリング」も無理だから、とにかく「パワーアップ」!』ってのも、荒っぽ過ぎね?てっきりフォアマンの「クロスアームディフェンス」ぐらいは使うと思ってたよ(これは「ロッキー5」以降からずっとそう考えてた)。
 
個人的には、興業の事は抜きにして、もう少し尺を使っても良かったんじゃないかと思う。第一作に登場した不良少女マリーがシングルマザーとして再び出演、死んじゃったエイドリアンの後釜に納まりそうな雰囲気だったが、彼女とロッキーの触れ合いをもっと丁寧に描くべきだったのでは。当初は、息子や自分自身をロッキーの経営するレストランで働かないか、という誘いに対し、その好意への戸惑いというか、コンプレックス丸出しな反応を見せていたのに。だが、ストーリーが進み、そのレストランの会計に収まると、現チャンピオンとのエキシビションマッチを決めたロッキーをいつの間にか叱咤激励するような仲になっている。かと言って、ヤッちゃったかと問われれば、どうもそこまでの関係になってはいなさそうなところが、どうにも少し気持ち悪い。なにせ、試合前夜にラスベガス会場の近くにあるホテル、ロッキーの部屋に訪れるが、ヤる為に来たのではなく、エイドリアンの遺影をわざわざ渡す為なのである。イエーイ。それに、息子ステップスがレストランで働くシーンは無く(もしかして単に俺が見落とした?)、ロッキーに保健所に無理矢理連れて行かれて、欲しくも無い新しい犬に無理矢理名前を付けさせられるだけ。ロッキーの猛特訓にも付き合う事になるが、それは上記の通り、たった10分の尺で終わるのだ。それ以上の触れ合いも描かれていない。同じくその親父に付き合ってニートとなったロッキーJr.のロバートと目が合ってニヤリと笑い合うシーンで、その後彼らが家族となる未来を匂わせてはいるようだが……。って言うか、息子にあれだけ説教こいておいて、職を辞めさせちゃイカンだろ、脚本もといスタローン。ポーリーも無職になっちゃったし、昔の対戦相手のスパイダーにもタダ飯食わせてるし、一体何人のニートを養う気だオイ。
(続く)