合掌

会社を休んで、近所の吉祥寺南病院へ行く。風邪で病院へ行くなんて高校生の時以来だろうか。
 
待合室で診察を待つ間、同志の一人から届いたメールで林太郎さんの訃報を知る。彼とはほんの数回しか会った事はなく、言葉を交わす機会も多くはなかった。ただ、その少ない会話の中で良く覚えているのは、まだ学生だった彼に「将来はやっぱりお父さんのような政治家を目指しているの?」と尋ねると、本当に困惑した顔をして「いいえ、僕には無理ですよ…。」と答えた事だ。その瞬間に、ああ俺のような質問を何度となく受けて、その都度、今と同じように困った表情をしていたのだな、と気付いてそれ以上踏み込むのを控えた記憶がある。良い意味で、父親にあまり似ていない繊細な息子さんだと感じた。あの父親のキャラクター故、自分のような支持者ですら錯覚していたが、西村家はありふれた、ごく普通の温かい家庭なのだと知った*1
  
西村林太郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

*1:そう、ちょうどその頃に「娘さんのデートを尾行して、電信柱に隠れているところを娘さんに見つかって怒られた」というエピソードを聞いたよ