サン牧の課金問題関連で思った事

サン牧の課金問題関連の私的メモ その1
サン牧の課金問題関連の私的メモ その2
サン牧の課金問題関連の私的メモ その3
サン牧の課金問題関連の私的メモ その4
サン牧の課金問題関連の私的メモ その5
 
これらの私的メモをまとめて抱いた感想をとりとめもなく、グダグダ書いてみる。
 

  1. コンシューマーゲーム業界はダメダメ言われているけど、市場規模を考えると、PC・ケータイネットゲーム業界(以降、ネトゲ業界)にそれ程ビビる必要は無いんじゃないの。特にコンシューマーの環境が整い、世界をリードしている日本ではさほど怖くは無い。
  2. むしろ、袋小路にハマりかけているのはネトゲ業界の方で、購買力の無いガキやネトゲ廃人頼りの収益構造に無理があるのでは。
  3. そんな先の見えないネトゲ業界に差し込んだ一筋の光明が、mixiアプリのサン牧の課金システム。購買力とコミュ力のあるリア充の取り込みを狙っていかないと!という行動指針が見えてくる。
  4. しかしまあ、いきなり課金とか言われても、リア充層は初体験なんだから、そりゃ付いて来れんだろう。WEBには無料サービスがそこらに転がっているんだから、「ゲームを作るには金が掛かるに決まってんだろ」と説得しても無駄。
  5. でも、200万人のサン牧ユーザーの内、ほんのウン%しか残らなくても相当数の優良客が手に入るわけだから、商売としては大成功ではないか。サン牧とは、農作物や家畜ではなく、ユーザーを育成して収穫(課金)する為のゲームだったのだよ!
  6. グリーのブラック臭がいやはや何とも。今後はガキから金を絞れ取れなくなり、没落の予感。ケータイゲーム業界自体がドロドロの潰し合いになりそうだ。で、創業メンバーはたっぷりと金を手に入れてトンズラすると。
  7. それでもソーシャルゲームには勢いがあり、様々なゲーム会社やSNS会社が手を組み合う流れになっている。これから、業務提携や合併、買収などの話がじゃんじゃん出て来るだろう。mixiと大手ゲーム会社の動きに注目。
  8. 一番気になるのは任天堂×はてなの京都連合。今後「うごメモ」サービスだけじゃなく、色んな仕掛けをしてくるのではないか。「DSi LL」で何か発表がある気がする(根拠無し)。しかし、はてな任天堂の要望に応える技術力があるかは疑問だな。
  9. その一方で、ブランド力の無い弱小ゲーム会社は、iPhoneアプリmixiアプリPSP Goなどに手を出すだろうが、その労力に見合った収益を得られないだろう。あまり明るい未来が見えて来ない。やっすい予算でこき使われるIT奴隷ならぬ、ゲーム奴隷の誕生。ゲーム業界はピラミッド型どころか“餅の上にのったマッチ棒”状態になるのでは無いか。
  10. PSP Goの初日売り上げ台数が酷い事になっているらしいが、流通において、ソニーだけがマッチ棒になる様な構造を小売店が歓迎するわけも無かろう。ユーザーにとっては、便利になって、ゲームが安く手に入る様になればそりゃ嬉しいだろうけど、自分達はオマンマの食い上げになっちゃうんだから。
  11. しかし、そのソーシャルゲームのクォリティも微妙。今は出来立てのジャンルとして注目されているが、システム的に飽きられるのも早そう。なので、いずれ重厚化の道を辿るだろう。単純なSLGから、アクション性のあるゲームやボリュームのあるRPGも登場して、既存のネトゲとあまり変わりなくなっていきそう。これが7.のゲーム業界再編の動きを加速させるのではないか。

 
まー、よっぽど景気が良くなってくれないと、強者が弱者から搾り取る「マッチ棒と餅」の構造は避けられん気がするね。ゲーム業界だけじゃなくて。
 
しかし、やたら記事を引用してダラダラ書いた割には、10月15日の日記「◆今日の行動とかソーシャルゲームとか」と内容が全く変わっていないのがビックリだね!