そんな大層な話ではない

◆梶ピエールの備忘録。「「天皇に「私(わたくし)」なし」という神話

だが問題なのは、「宮内庁長官はなにをたくらむ?」という問いに対するその答えである。問題は羽毛田長官個人の資質に帰せられるような問題ではないようにおもわれる。筆者の見るところ、彼らがたくらんでいるのは超越的な「「私」なき存在」としての天皇イメージの確立と、それによる権威の強化に他ならない。

考え過ぎです。
 
ここでも触れたけど、
◆「小沢一郎と皇室」(id:kikori2660:20091216#p1)
 
小沢一郎羽毛田宮内庁長官も、自分の権勢を誇る為に天皇陛下を“道具”として利用したのであって、羽毛田が小沢に噛み付いたのも、自分の領分にしゃしゃり出てきたから。それだけ。そもそも羽毛田という人物は、小泉政権時代に、皇室典範を改正して女系天皇論に与するなど、尊皇の“そ”の字も持っていない事が分かる。強化したい権威があるとしたら皇室のそれではなく、宮内庁そのもの。典型的な官僚だわな。
 
少し前に戻って、こういう記述もあるけど

日本の右派勢力は、このような中国政府の天皇重視の姿勢を利用してむしろ天皇の権限を強めるといった「戦略」を持ってもよいはずであるのに、今回のように中国の要人が天皇と会見するというだけでアレルギーを示しヒステリックな反応しかできないのは、愚かというべきか幸いというべきか。

そもそも「天皇の権限を強めたい右派」ってのがどれほど実在するのやら。「そう考えている右翼がウヨウヨいる」という左派の脳内の産物なんじゃなかろうかね。昔、森喜朗首相(当時)が所謂「神の国発言」で、マスコミ各所からヒステリックに叩かれた事があったけど、それを思い出した。