本日の行動

ボトムズフェスティバル
会社から代休を貰ったので、本日は急遽「装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE —ケース;アービン—」を観に、新宿バルト9という映画館に行ってきた。

キャラデザが「舞-HiME」の人で大丈夫か?という感じだったが。
 
 
鑑賞終了。
 
むせるかむせないかと問われれば、

想像よりも良い出来で、うん、充分むせた。
 
以下ネタバレ。
 
しかし、チャラい感じのするこのキービジュアルが与える印象より、かなりダークなストーリー展開。
 

無防備都市―装甲騎兵ボトムズ外伝 (Pure cyber comix (22))

無防備都市―装甲騎兵ボトムズ外伝 (Pure cyber comix (22))

ボトムズ外伝OVA機甲猟兵メロウリンク」に登場する情報将校、キーク・キャラダイン中尉を主人公として描いたこの漫画を思い出した。ベトナム戦争などを題材にした“戦争トラウマもの”映画があるけど、そんな感じだね。
 
この「ケースアービン」は、妹のドナとAT整備で日々の糧を稼ぎつつ、裏では八百長バトリングに参加するアービン・レスターが主人公。ATの腕は一流だが、頑なに負け試合のみを請け負っている。そこに「戦場は勝った者だけが生き残る」という信念を元に、リアルバトルで対戦相手を殺しまくるライバル、ペイガンというライバルが登場する。この二人を対戦させようと、イシュルーナというマッチメーカーが色々画策するが、本気で戦わない(戦えない)アービンと、アービンに手加減を受けてキレるペイガン。ここから物語は急展開を始める。
  
……とまあ、ATの動きが若干チャカチャカしている感はあるが、熱いバトリングを観たい男子やガレキ好きの人なら大喜びしそうな内容ではある。
 
しかし、このペイガンというライバルキャラ、初登場の時点でかなりイっちゃっているのだが、本気のアービンと戦う為にバトリング会場を破壊し、観客を虐殺しまくるのだ!
 
これまで「装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル [DVD]」に登場したニーヴァの様な快楽殺人者的なキャラはいたけれど、こうした狂気に染まった求道的(?)なタイプのキャラはボトムズ世界では初めてかもしれない*1
 
終盤、アービンが負け試合しか請け負わなかった訳が明かされる。軍のAT乗りだった頃、所属する部隊での作成行動中、ビーラーゲリラとの交戦が起こった時に、恐怖心からゲリラだけでなく、味方まで皆殺しにしてしまった。その自分の犯した罪を思い起こさない為、恐ろしい過去を忘れる為、真剣勝負が出来なかった。負け八百長バトリングが、ぎりぎり「遊び」の中に止めてくれてたという。
 
が、突如狂ったペイガンに関しては、何の説明もされてないんだよね。まあ、ここはあえてカットして、視聴者の想像に任せたのかもしれない。でも、1カットでもいいから、ペイガンがこんな極端な勝利へのこだわりを持つ様になったのか、その描写が欲しかった。そこだけが惜しい。
 
後は、ボトムズ世界では非常に新鮮な萌え妹と、エロ担当のおっぱいマッチメーカーが良いね。この辺はATのガレキだけじゃなく、フィギュア方面でも展開出来ると思うよ。肝心の主人公のキャラは弱いけど。

*1:あえて言うならイプシロン