大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」

NHKのドラマに限らず、最近の戦国もののシナリオが安っぽく感じる事が多い。登場人物がやたら「戦の無い世を作る」という台詞を連発する事が多く、それを聞く度辟易してしまう。徳川家康が言うならまだ分かるが、トヨエツ信長まで同じ事言い出すからなぁ。
 
主人公の江(ごう)が信長によって政略結婚させられそうになるシーンがあるんだけど、その母であるお市(信長の妹)が「女は政治の道具ではありませぬ!」って抗議するわけですよ。なんとまあ、陳腐な台詞だこと。
 
信長も信長で「とりあえず日本を平定したら、後はゆっくり考えるとするか」って、どんだけゆとり仕様だよ。信長なんだからさ、「日本を平定したら、次は朝鮮じゃ明じゃ!」とか壮大な夢を語らせようよ。それとも特亜からの抗議が怖いのか。
 
戦国時代を描くのに、やたら今の価値観を持ち出すなよ、って話でさ。当時の女性にそれほど自由意志があったのか、持ったとしてもそれが許されたのか、ってところから引っ掛かってしまうのね。
 
それはさておくとしても、信長への涙の訴えの後、信長の「日本を平定するのは、戦の無い、太平の世を作る為なのじゃ!」という台詞を聞かされたお市が、目をウルウルさせ「生まれて初めて、兄上と心が通じ合った気がしまする……!」とか抜かしてんの。
 
バッカじゃねぇの。この脚本書いたヤツ、脳みそ膿んでるだろ!
 
スイーツ向け脚本もさる事ながら、主演の上野樹里の演技もひどい。「のだめ」が着物着てはしゃいでいる様にしか見えないし。もういい加減切る!
 
追記:どうやら上野が演じた江の年齢は、10歳前後らしい。「また頭の弱い女役か」と思ったら、あれ、幼い天真爛漫さを表現しているつもりだったのね……。