本日の行動

新宿の映画館、バルト9で「攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D」と新宿ピカデリーで「エンジェル ウォーズ」を観てきた。
 
以下ネタバレ。
 
まずは攻殻3Dだけども。うーん、社会派というか政治臭がキツ過ぎる。笑い男や、ナントカの11人の様にTVシリーズでやるならいいんだけども。
 
攻殻機動隊からミリ要素を抜いてエヴァと24を入れ女性向けにすると「東のエデン」に?神山健治、オリジナルの難しさを語る
(http://gigazine.net/news/20110503_talk_show_kamiyama_kenji_machiasobi6/)

でも、ドラマにはリアルタイムで反響を反映させるのはできないのでプロットを書きます。ご覧になった人は分かりますが、「笑い男事件」は6年前のことなので、素子とか出てこないんですよ。いくら説明してもそれは理解されませんでした。こいつは押井守よりもややこしいやつだ、素子のもの字もないぞと誤解を受けました。
 
それで、本編作らないと理解されないと思ったのでとりあえず笑い男事件は取り下げて、1話ずつ作っていったという感じです。
 
作り手のオリジナリティについては最初から出す物ではない、そういうのが作法だと学びました。

このトークイベントについての記事は、映画を観る前から観てたけど、観終わった後に再度見て合点がいったね。
 
コイツは押井よりもはるかにメンド臭い! “作法”とかの問題じゃねーよ。
 
同じオナニーでも観客を引き込んで一緒にオナらせるぐらいのパワーが欲しいところだけど、国家は信用ならねー、タカ派石原都知事は嫌いだ、という監督が脳内に描く一部の人にとってはウケのいいメッセージしか感じないのよね。
 
映画なんだしさ、ラスト近辺ももうちょっと歯ごたえのある敵を登場させてバトルアクションを盛り上げる必要があると思うんだけど、ちょっと工夫が足りんね。そこをリアルに描いてどうすんの、と。電脳ハッキングの描写とかもさ、登場人物だけじゃなくて、観客も一緒に騙すもんでしょ。3DCGも無印映画版やイノセントに比べたら進化しているけど、前二作に比べると不思議と印象に残ってないのよねー。
 
 
そして「エンジェル ウォーズ」。評判があまり芳しくないこの映画ですが、個人的にはかなりキタね! どれくらいかってえと、初めてキリリンの「キャシャーン」を観た時の衝撃ぐらい。あ、いや、これ結構褒めてるつもりなんだよ? 観終わった時の「へっ……へぇぇぇ……」という感嘆とも呆れともつかない溜息がまるで同じ。なんかスゲーもん見ちゃったぞ、的な。
 
これは是非、映画館で観るべき。でも、ブルーレイを買うかと問われれば、絶対それはねーよ、と答える。
 
これを配給する映画会社も売り方に困ったんだろうな〜。この邦題って明らかに「チャーリーズ・エンジェル」みたいな勘違いさせて客釣ろうとしてるよね。主役の女優、チャリエンキャメロン・ディアスに何か似てるし。