リアル・スティール

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近所の映画館で観てきた。くぅあああああっ熱かった〜っ! PVやポスターを見る限りでは、B級映画臭がプンプンしてたけど、まさに「ロッキー×装甲騎兵ボトムズ」!いやB級もB級、紛う事なきB級でコッテコテなハリウッドお決まりのストーリー展開。だけど、ここまでワンパターンだといっそ清々しいくらいだった!
 
ボトムズ高橋良輔監督によると、ボトムズの初期構想は映画「ジュニア・ボナー」の、ロデオ大会に流しで出場する為トラックに馬を乗せ、アメリカ中を旅する賞金稼ぎの物語だったそうだが、まさにそれ!*1

ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦 [DVD]

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これはもう、日本のロボットアニメの影響を受けているに違いない、とばかりに久々に映画のプログラムを買ったけど、特に触れてなくてズッコける。いやいやいや有り得ないだろ……。

劇中で描かれるロボットのプロボクシング興業の会場前にはガンダムとしか思えない像が建ってるし、ラストで対戦するチャンピオンのロボットにもATのアームパンチ機構が付いている。映画前半部分で、主人公の親子が過去の名機を手に入れて戦った場末の格闘場は、ボトムズ本編第4話「バトリング」に出て来たウドのバトリング会場とそっくり。観客席のあの形状はどう観ても、ボトムズのオマージュにしか見えない! 会場に居た黒人のノミ屋はバニラ・バートラーがモデルだろうし、ロボットのパーツが散財するスクラップ広場はウドの一風景だろう。
 
これで影響が無いと言うのにはさすがに無理があるよね。日本で公開するにあたって、こうしたアニメが好きなオタに向けて宣伝すれば良いのに、日本語版吹き替えの声優として、天海祐希という謎キャスティング。更にプログラムの中でレビューしているのは中山秀征と木下優樹菜。一体誰にアピールしているのか分からんね。こんな映画に親子の絆云々を期待して観に来るヤツいねーだろ。もっとロボのガシガシの熱い殴り合いを前面に出せよ、ディズニーの宣伝部は。
 
ま、この調子だと長い上映は見込めないので、ロボットアニメファン、特にボトムズファンは打ち切られる前に観に行く事をオススメします。でも、紛う事なきB級映画である事は重ねてお断りしておく。w

*1:実はこの映画、観た事無いけどw