左巻きトゥゲッター

「国民の基本的人権は国家が自由に剥奪できます」という自民党改憲案のトンデモ内容まとめ
(追加あり)立憲主義を知らない自民党「憲法起草」委、事務局長、「礒崎陽輔」議員に関する法律関係者のコメント
 
上のまとめは、端的に言うと自民党が発表した憲法改正案や議員達に対する、左巻きの人達のツイートをtogetterというサービスでまとめたもの。最近の左翼の動向を見たいなら、はてな村じゃなくてこっちだね。
 
これらのコメント欄でさんざ突っ込ませてもらったが、彼らは「公共の福祉」や「立憲主義」を守れ!と喚いている。が、それらの言葉が持つ意味や歴史を知らずに振りかざしているのが非常に滑稽だ。
 
『「公共の福祉」という人権を守る為の文言を削る自民党は、日本を北朝鮮の様な国会しようとしている!』と主張するが、これまでの裁判の歴史を見る限り、「公共の福祉」はむしろ個人の「人権」に制限を掛けるものとして使われてきたのであって、事実はまるで逆であった。
 
近年になって、憲法学者が「公共の福祉」にオリジナル解釈を加え、換骨奪胎しようとした様だが、まあ無理がある。上で述べた様に、既に判例が存在するわけで。
 
二番目のまとめ、「立憲主義」という言葉を国会議員が知らないのは問題があるのではないか、という騒ぎ立てに対しても、胡散臭い目で見ている。日本が「法の支配」に基づく「立憲君主制」国家である事は、高校生の時に学ぶ常識であるが、「立憲主義」という言葉は市民権を得ていたのか。法学部の学生は当然知っておくべき常識であったのか疑問が残る。「立憲主義」も一つの政治的意図を含んだ言葉なのではないか。
 
彼らと議論していて気付いたのは、「法の支配」が王政やら宗教やらの歴史を経ずにいきなり誕生したと考えているのではないかという事。だから「王権神授説」や「立憲君主制」などの基本的な単語も知らない。むしろこちらの方がよほど一般的だと思うんだがなぁ。