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ゲーム開発にKPIやマネタイズは禁句--「パズドラ」を生んだガンホーの開発姿勢

 パズドラを生み出した山本氏は、開発について「作りたい企画を、ノリと勢いだけで作るスタイルなのであまり深く考えてない」と謙遜したが、強調していたのは、近年隆盛を極めるソーシャルゲームにおいてKPI(業績評価指標、ここでは個々の従業員の評価ではなくゲームの収益性を指す)を重視し、それに基づいた開発や運営が行われている現状だ。「マネタイズやKPIは正直うるさいと思うし、ゲーム開発にとってKPIは邪魔にしかならない」と断言。もちろんデータ分析などが不要と言っているのではなく、ユーザーからお金を取るという、すでにある仕組みの上でしか企画が考えられないから邪魔だと指摘する。パズドラに関してはアイデアありきから形にしていくという、コンシューマゲームに近い開発手法が取られ、アルファ版までマネタイズも一切考えないスタンスで作りきったことが良かったと自己分析した。

ま、勝ち組になったからこそ言える部分もあるけど、やっぱ「売る物」が無いとマネタイズが出来ないから、どうしても今のソーシャルゲームはカードゲームまみれになってしまっている感があるよね。パスドラはそれを見事に脱却した草分けだけども、さて、それに続くヒット作は出せるかな?