安倍総理について

以下、Facebookにて書いた内容。
 
 

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安倍総理靖国参拝を回避し、TPPや消費税導入などの政策を推し進めている現状について思う事。
 
安倍さんは、実は新自由主義者だったのだ、とか周囲の新自由主義者に踊らされているのだ、という意見がFB上で散見されるが、実のところ彼には語るべきものを何も持っていないだけではないか。「お国の為に戦ってくれた英霊に応える為、靖国神社を参拝すべき」という“知識”や“学問”はあっても、それを貫く為の“信念”を持ち合わせていないのだと思う。
 
北朝鮮から拉致被害者を救出すべき」と思っていても、小泉内閣官房長官として登用される際、拉致議連会長代行を辞めた時にそれを感じた。信念なき政治家はどこまでもズルズルと妥協し続ける。

id:kikori2660:20051103
この8年前の日記で、小泉内閣と安倍官房長官について書いたけども、状況はこの当時と全く同じに思える。そして、自民党政治家を盲信し続ける一部の保守層も、まるで進化していない。
 
「○○さんが総理を止めたら代わりはいない」「本当は〜したい○○さんの動きを邪魔している悪いヤツが周囲にいる」「中韓やマスコミ、民主党が悪い」「選挙を餌に脅しを掛ける公明党を追い出す為に、今は我慢の時期だ」「周りが敵ばかりなのに、更に○○さんを後ろから銃撃するような真似をして足を引っ張るべきではない」などと、次から次へと、″出来ない事の理由”を総理自身が言い訳する前に、その信者達が主張してくれるのだ。
 
『本当に苦しいのは安倍さん。その安倍さんを救う為に、私達が何が出来るかを考えましょう!』

何とも気持ちの悪い発言!サヨクだって、こんな幼稚な擁護はしない。紛いなりにも、一人前の大人だぞ? 国会議員だぞ? 総理だぞ? 保守とは、気難しい幼児を宥める保育士ではない。こんな情けない理屈で庇われる政治家もみっともない。あまりにもみっともない。

ネットで、こうした思考停止丸出しの発言を恥ずかしげもなく披露している人間は、まあオツムの加減がヤバいと見て宜しい。たぶん、こういうのはTPPで国力がガタガタになっても、北方領土が奪われても、拉致被害者が帰国出来なくとも、憲法改正が為されなくとも「安倍さんを見守り続けましょう!保守派なら足を引っ張るのを止めましょう」と言い続け、全て終わった後に「私は安倍総理に騙された!」と元カルト信者の様に喚くのだろう。
 
再び安倍総理に話を戻す。
 
主体性を持たないまま、恵まれた家系で得た耳学問でウケの良い言説を口にするものの、確固たる信念が無いから、アメリカや中韓マスコミ、官僚の圧力に容易に屈してしまう(まるでどこぞの元総理みたいだ)。そして主体性を持たぬまま、日本の政治を司ってきたのが自民党政治であり、安倍総理こそが、その戦後レジームの申し子だと言える。
 
民主党政権が、あまりにひど過ぎたから忘れられがちだけども。