今日読み終わった本

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

読み始めは「藪の中」パターンかな、と思った。少し説明チックだけども、まー見事に泣かされた。全体的にミステリー調になってて、ラストのドンデン返しにやられた感じ。奇妙な喩えかもしれないけど、読後感は「星を継ぐもの」のそれに近いかも。
 
宮崎駿、『風立ちぬ』と同じ百田尚樹の零戦映画を酷評「嘘八百」「神話捏造」

「今、零戦の映画企画があるらしいですけど、それは嘘八百を書いた架空戦記を基にして、零戦の物語をつくろうとしてるんです。神話の捏造をまだ続けようとしている。『零戦で誇りを持とう』とかね。それが僕は頭にきてたんです。子供の頃からずーっと!」
 
「相変わらずバカがいっぱい出てきて、零戦がどうのこうのって幻影を撒き散らしたりね。戦艦大和もそうです。負けた戦争なのに」

中身をきちんと読めばはっきりするが「永遠の0」は零戦神話とは程遠い内容で、特攻に対しても批判的だった。宮崎駿も、その発言を持ち上げる連中もこの小説を全く読んでいないのが丸分かりだ。イデオロギーに捉われて、内容も理解出来なくなるのは、むしろこうした輩ではないのか。
 
 
V6の岡田准一が主人公の実写映画化を年末にやるらしいので、公開を非常に楽しみにしている。岡田准一は良い俳優だよねー。