安倍政権は領土を侵す中国と対峙出来るか

尖閣諸島へ香港から抗議船出航 上陸の構えも
(http://www.asahi.com/international/update/1022/005.html)

尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権などを主張する香港、中国などの活動家ら26人が22日、同諸島を目指して香港を出航した。台湾を出発する同様グループの船と合流し、25日朝にも現場海域に到着する予定。中国政府は乗船を計画していた中国本土の活動家らの参加を認めなかった模様だ。 香港の立法会(議会)委員や企業家らでつくる香港保釣行動委員会(「保釣」は釣魚島領有権保持の意味)を中心に中国、マカオ、カナダなどから集まった活動家らが乗船。メンバーは「平和的で秩序ある抗議をする」としているが、状況次第で上陸を目指す構えも示している。 安倍首相の訪中などで日中関係が改善の兆しを見せる中での抗議活動について、同委員会の何俊仁副代表は「安倍首相は靖国神社を参拝しないと約束したわけではない。日本の戦争責任や領有権問題は何も解決していないことを日本政府にアピールし、解決を望む民間の強い思いを中国政府にも伝えたい」と話した。

 
尖閣抗議出港:中国、談話で「交渉解決」の立場強調
(http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20061023k0000m030093000c.html)

中国外務省の劉建超報道局長は22日、反日活動家が乗った抗議船が尖閣諸島に向けて出港したことについて「日本が冷静に対応し、中国の関係者と船の安全に危害を加えないよう強く求める」との談話を発表した。談話は同諸島をめぐる領土争いについて「交渉による解決を主張している」立場を強調、改善の動きが見え始めた日中関係への影響を懸念し抑制的な内容になっている。

何が「日中関係への影響を懸念し抑制的な内容」だよ。中共政府が暗黙の許可を与えなけりゃ、本土の活動家だろうと、香港や台湾の活動家だろうと勝手にやるわけもなかろう。
 
神奈川と大阪の衆院統一補選は、自民党がどちらとも制したようだ。北朝鮮の核問題に対する安倍政権の対応を尻目に、民主党のあまりのダメっぷりをさんざ見せ付けられれば、その選択は当然かもしれない。
 
しかし安倍首相は就任直後に、訪中にこぎ着ける為に己の政治信条を封印し、歴史問題の論争から逃げた。「闘う政治家」というキャッチフレーズから、現在はあまりに乖離してしまっている。以前、終戦記念日における靖国参拝を回避した時に「いずれそのツケを払う事になるだろう」と予想した。中国人は一度引けばトコトン付け込んでくる。今月20日靖国神社例大祭にも参加しなかった安倍を中共はナメかけている。もし現政権がこの活動家の上陸を許し、逮捕すらしないとなれば、今度は完全にナメられるだろう。次は軍事的に尖閣諸島の侵攻に移る可能性もあるのだ。さあ、どうする安倍首相!?(なんか最近コレばっか)
 
まあ、中国通を自称するブログには「胡錦涛政権になって中国は変わった」と言っているところもあるが、あくまで手法を変えただけであって、中共の本質は何も変わっていない。この活動家達の報道が、その発言のマヌケさを浮き彫りにしてしまった。
 
最近ちょっと貧血気味でフラフラな安倍ちゃんに、この本おススメします。

誰か祖国を思わざる―政治家の使命とは何か

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