今日観た映画

映画『進撃の巨人』公式サイト
後編の『エンド オブ ザ ワールド』を観に行った。前編の感想は⇒こちら

以下、ツイッター(正確にはTogetterのまとめ「春日太一さんの【「進撃の巨人」後編、ここがつまらなかった】」のコメント欄)で呟いた感想。

>「優れた映画評論家が関わっても、いつも通りのクソ日本映画だった」ということへの失望は大きい

そもそも優れた映画評論家=優れた脚本家、という発想自体がクソなんだよ。

実はこのまとめを見て、初めて後編が公開されているのを知って観に行ったのだけど、この映画評論家が酷評するほど酷くはなかった。少なくとも『一本で収まるところを無理に二本に引き伸ばした、えげつない集金システム』では無かったと思う。映画冒頭で10分ぐらい、前編のあらすじを説明し始めたところで、こりゃ噂通りのヤバさだぞ、となったけど(苦笑)。

ピクセル』はかなり期待して行ったが単なるおバカ映画だったのでガッカリしたが、これは前半に比べて酷い酷い言われてたので覚悟していたせいか、かなり楽しめた。ストーリー自体はガバガバでツッコミどころ満載だったけど、前編だってガバガバだし、勢いで誤魔化してるけど原作だって元々ガバガバじゃん。東宝の特撮映画というより、戦隊モノ・ライダー映画の様なカニバケツ脚本が良い味出してた。

これ、マジで東映のライダー映画よ。まるでそのパロディかと思ったくらい。みんな、ライダーの「変身!」感覚で巨人にヘンシンする。「進撃の巨人」の映画だと思うから腹が立つんであって、普通のヒーローものと捉えれば結構面白いぜ。今日は近所の映画館が1100円ディで安かったし、値段分の元は十分取れたと思ってる。俺的には前作より評価高い。前編は70点だったので、後編は71点あげる。

この映画で一番良かったのは、昭和センスの中二病的な社会批判が満載の描写だね。そのダサさが逆に新鮮。渡辺雄介という脚本家の責任にしようとする動きが見え隠れするけど(笑)やっぱりこれ、町山さんのセンスだよ。いや別に町山ファンではないので当てずっぽうだけども。あと、出演者としては石原さとみキチガイ演技が飛び抜けて光ってて、映画の寒い展開をうまい事誤魔化せてた。これは完全に原作のハンジを越えてたね。

なんかライター周辺が脚本を書いたカリスマ映画評論家の町山智浩氏に遠慮して、言いたい事を言えない雰囲気自体が気持ち悪くてクソいよね。あーあ、カッコ悪!