経済制裁の威力

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cozyさんの「本日の世迷い言 12月20日」より。

送金40億円と貿易黒字95億円、そして対日輸入額の171億円は、GDP比で計算した場合、中国にとっては123億円と292億円と525億円相当、韓国にとっては365億円と868億円と1545億円相当。国家予算で計算した場合、中国にとっては91億円と217億円と400億円相当、韓国にとっては400億円と950億円と1700億円相当となる。

綿密な計算で「経済制裁に効果はないというのは誤り」だが、「これくらいの援助は中国も韓国も簡単に出来る」と結論付けておられる。
 
周辺国が「やろうと思えば出来ない事はない」といったレベルの金額ではあるが、結局生命線をガッチリ握られた北が苦しくなる事には変わり無い。小泉信者が「日本が単独でやっては効果が無い、中韓と同時にやらねば」などと言って、制裁回避を計ろうとするのは噴飯ものの話だ。別に日本の制裁発動後に、中韓にやらせたって単なる順番の問題なだけで何の支障も無いだろう?だいたい何時になったら中韓が日本の制裁に同意するようになるんだよ。小泉は微塵もそんな努力をしてません。「経済制裁は最後のカード、これを切ったら残りのカードが無くなる」だって?カードは使うからカードなのであって「予備を使ったら予備が無くなってしまう!」という笑い話のように、いつまでも使わないカードを抱えていても勝負には勝てまいよ。
 
結局のところ“何としても同胞を取り戻すんだ!”という勇気に欠ける己の心を取り繕う為に、もしくは崇拝する小泉首相を守る為に、理屈にもならない「感情に振り回されてはならない」という空虚な言葉にすがっているだけなのだ。今の日本を覆っているのは“一億総火の玉”ではなく、戦後日本に生まれた“一億総懺悔”の誤まりではないか?産経の社説が訴えるのも、そこだ。