6カ国協議「北は復帰する」アーミテージ氏が言及

(http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_4_1.htm)
タイトルより気になるのはこの記述。

方、日本単独の経済制裁に関しては両氏の見解は分かれた。安倍氏は日本人拉致問題に触れ、「日朝二国間で解決するしかないが、話し合っても難しい。彼らに今までの政策ではうまくいかないと考えさせるきっかけになる」と述べ、制裁発動の必要性を強調した。
これに対し、アーミテージ氏は「制裁は多国間でなければいけない。日本単独でいったん制裁を科すと、それ以上何もできなくなる」と語り、日本単独で制裁に踏み切ることには慎重な姿勢を示した。

うーん、やっぱりイラク戦争の時もそうだったが、やはりアーミテージは融和派か。産経新聞経済制裁、日本の意向尊重 アーミテージ米国務副長官」という報道を取り上げ、「以前の日記で彼と小池百合子平沼赳夫議員との間にどんなやり取りが為されていたのか色々予想を加えてみた。所々でピントのズレはあるものの大枠は外していないと思う。
 
同日の毎日新聞の報道では「北朝鮮問題:日本単独の制裁に否定的考え−−アーミテージ前米国務副長官」はタイトル通り、アーミテージの発言をもっと直接的に取り上げている。

アーミテージ前米国務副長官は28日、東京都内で行われたシンポジウムで、北朝鮮への経済制裁について「日朝2国間での制裁は(制裁前の)脅威の段階が最も効果的であり、いったん制裁を科してしまうとそれ以上何もできなくなる」と述べ、日本単独での制裁に否定的な考えを示した。

「それ以上何もできなくなる」ってどっかで聞いたセリフだな、おい(笑)。でもなんだ、あれだけ「“アーミテージ経済制裁に慎重論だ”というインチキ報道をした共同通信は許せん!」と息巻いていた小泉信者にはやっぱり都合の良い発言だったんじゃないの。それはそうと、結局の所日本の外交政策や国防はアメリカに任せきりじゃなくて、日本人自身が主体性を持つっかねーって事よ。時間稼ぎをしたいのは北朝鮮ばかりでなく、イラクのテロリストにてこずっているアメリカの方、という面もあるしね。もっともアーミテージの考えはラムズフェルド国防長官やブッシュ大統領とは大幅な乖離があったが故に、国務副長官を辞任した事実も忘れてはならないが。いずれにせよ、この北朝鮮との拉致問題や核問題に対処する為には、紛れも無く日本が当事者である、といった認識を持たねばなるまい。