米が「拉致」取り上げを支持 開会まで米朝協議はなし

(http://www.sankei.co.jp/news/050722/kok025.htm)

国務省当局者は21日、北京で26日から始まる北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、日本が拉致問題を取り上げることに「支持」を表明するとともに、北朝鮮が強く求めている米朝2国間協議は、6カ国協議が正式に開会する26日以前には行わないと明言した。
北朝鮮側の反発も予想されるが、同当局者は(1)拉致を含む北朝鮮の人権問題には米国も懸念を抱いている(2)米朝協議は6カ国協議の枠内で行うことを一貫して示してきた―と指摘し、米政府の原則的立場は不変だと述べた。
当局者は、拉致問題の解決は日朝2国間の問題としながら、「日本はこの問題をずっと取り上げてきた。われわれは日本の(支援)要請を支持する」と述べ、日朝協議の実現に向け、側面支援する考えを示した。
一方、24日に北京入りする米代表団が同日と、翌25日に北朝鮮側と2国間協議を行う可能性については「ない」と断言。この2日間は議長国中国や日本、韓国などとの事前折衝や政策調整にあて、北朝鮮との協議は正式開会する26日以降に行うとの方針を明らかにした。(共同)

これを「アメリカはやはり頼もしい」と思うべきか。いや、その後に「それにつけても日本は情けない」と思うべきなのだろうな。なにせ日本政府そのものが、四百名以上いるのではないか、と言われている日本人被害者を見捨てて、北朝鮮との国交正常化に突き進もうとしているのだから。この記事(id:kikori2660:20050721#p4)を見ての通り、日本の側から「横田めぐみさんが確実に死んでいると証拠を示してくれ」と言っているのである。一言も「めぐみさんが生存している証拠は握っている、さあ一日も早く生きて日本に帰国させろ」とは言っていないのである。そもそも、拉致被害者ではなく特定失踪者と呼ばれるこの行方不明になった人々の情報を集め、発表しているのは警察などの国家機関ではなく、ただの民間人の団体でなのである。この一例からも小泉政権の無能さ、そして酷薄さが透けて見えるだろう。