いよいよ、拉致被害者を見殺しにし、北朝鮮との国交正常化に突き進み始めた小泉政権

今日のフジテレビ「報道2001」に山崎拓が出演。北朝鮮との外交問題について、とんでもない発言を行った。こちらの書き込みから転載。

>もう、許せません!  投稿者: るり  投稿日:10月30日(日)15時59分25秒
 
今朝の“報道2001”、ビデオで見ました。“総理の胸の内をもっともよく知る男”として登場した山崎拓氏が日朝国交「正常化」について語っていましたね。『 前回で一応共同声明を発表し、6者協議が核問題解決に向け動き出した今、北には拉致問題を積極的に進めようとする機運が出てきている。衆院選大勝で小泉総理が国民世論の強い掌握力を持っているということが立証されたので(国交「正常化」を)期待していると思う。』という主旨の発言をしていました。
 
そして『 山拓さんの感じで、小泉総理の再々訪朝はあると思いますか?』という三宅久之氏の質問に対し、山拓氏は『 国交正常化が実現すれば必ず調印式がありますから、小泉総理は当然訪朝すると思います。向うが来る場合も理論上はあり得るが、金総書記は動かないんじゃないですか?』というふうに答えました。
 
以下は拉致問題の解決と国交「正常化」について山拓氏が語った部分です。
 
村山晃嗣・同志社大学教授 『(前半の核問題についての部分は省略します)拉致問題を解決するというときに、いったいどういう状況になったら解決になったと我々が思うのか、政府がそう思われてもいったん火の点いた世論はそれでは解決していないというふうに思う可能性があって、その辺が少し私は不安材料として残っているような気がします。』
 
山崎拓氏 『 その点はほとんど同意見でございましてね。まあ、少しという副詞を用いられましたけどね、あの、核問題の解決はですねぇ、少しばかり必要なことではなくて、これはもう絶対的に必要なことでございまして、日本民族としての、あるいは日本国家としての永い将来を考えました場合、朝鮮半島の非核化が保障されるということは絶対的に必要なことでございます。で、それと村田先生が仰いました“何をもって拉致問題の解決とするか?”というところが非常に難しいんですね。あのー、その点はですねぇ、小泉総理の、まあ英断というかねぇ、えー、それを北朝鮮側も期待していると思います。これだけ誠意をもって対応したんだから、ここは日本の国民世論をまとめて下さいという出方をしてくると私は思います。』

恐ろしい。君は恐ろしくないか?
 
これこそが、先の衆院総選挙で小泉自民党を大勝させた結果だ。日本国民のほとんどが、拉致問題に誠実に対応せず、横田めぐみさんは死んでいるとして偽の遺骨まで送りつけてくる北朝鮮への経済制裁に賛成する中でも、小泉は決してそれを行おうとしなかった。その選挙結果に恐れをなし、小泉政権退陣を口にする事を憚った人達がいる。それがこの有り様ですよ?小泉支持者達に阿り、彼らを引き込んで経済制裁の実行を訴えようが、日本国内の権力を一手に握った小泉がそれを無視すれば意味はあるまい。愚かな。
 
もはや、小泉政権は“拉致問題の解決なくして国交正常化なし”というフレーズを連呼してきた過去を捨て去り、拉致被害者を切り捨てする国交正常化への意欲を隠そうともしなくなった。例の小泉信者達はこう言って擁護してきたが、どういう言い訳をするのだろうか。
◆小泉総理は運が強すぎる 〜小泉超ラッキー伝説〜「小泉総理を信用できない人に対応するためのFAQ」

Q:小泉(政府)は正常化のために拉致問題を幕引きにしたがっている
 
A:違います。
 
正常化には拉致問題とは別に核問題の解決が必要で、これをないがしろにして正常化すると、立場上テロリストの手に渡る可能性がある北朝鮮の核の存在を許すわけにはいかないアメリカを敵に回すことになりかねず、またそれを覚悟して正常化するにはあまりにも得るものが少ないため、核問題がある限りは、たとえ小泉総理や政府が拉致問題をどう思っていようとも、正常化に本気で動き出すことはまずないと見ていいと思います。万が一北朝鮮が核放棄を呑んでアメリカから支援を得ようとしても日本と韓国の拉致問題も解決しなければ、人道支援以外の支援をすることができない「北朝鮮人権法案」が下院を通過しています。
 
また日韓首脳会談の記者会見での「1年以内に正常化」といったようなマスコミ報道は明らかなミスリードです。
 
小泉発言(原文)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/07/21press.html
拉致問題、核問題、ミサイル問題を総合的、包括的に解決された際に、正常化がなされるということである。私の任期はあと2年ほどであるが、その間に、日朝平壌宣言が誠実に履行されれば、正常化がなされる。これが誠実に履行されれば2年にこだわらない。1年もあり得る。私は期間にはこだわらない。誠実な履行がなければ1年経っても2年経っても、3年経ってもない。望ましいことは、できるだけ早く日朝平壌宣言を誠実に履行することである。時期にはこだわらない。

どうですか?これが小泉やる事為す事全て妄信して、心酔しきった信者の姿です。日朝平壌宣言を誠実に履行しようとしているのは金正日では無く、小泉の方だけなのに。そもそも、平壌宣言には拉致問題の“ら”の字も無い。このような宣言文に署名した、三年前の時点で小泉総理は辞任すべきであったし、国民はそれを求めるべきだったのだ。