第3次小泉改造内閣について諸々

ワイドショーなんか見てると、福田康夫が入閣しなかったのを惜しむ声が多くてビックリ。その能力故というよりは、あのキャラクタがウケていたんだろうな。でも拉致被害者家族にとっては不倶戴天の敵。北朝鮮からの拉致被害者死亡の情報をそのまま家族に垂れ流し「拉致問題を乗り越えて国交正常化をしなければならない」という発言も行っていた。その福田が、内閣入りを小泉から打診されたが、固辞していた事が判明した。例の小泉チルドレンのドイツおばあちゃんはこんな発言をしていて笑っちゃいました。
 
◆2005/11/01 (火) 福田康夫氏の戦線脱落 にほっとしてます。
(http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=119209&log=20051101)

その氏から今回の小泉総理の組閣にてなぜ、福田氏が外されたか早速メールを届けて下さいました。福田氏は、私も好みのタイプではない上、拉致問題では被害者家族の方たちを平気で傷つけたり、北よりで、今回、閣僚復帰で、もし外相になられたら、小泉総理に直接抗議しようと思っていたところでした。

もう他の方からツッコまれてますが、おばあちゃんの好みなんか知らんってぇの!でも閣僚に復帰したらしたで褒め称えている気がするな(笑)。節操がねぇからなーこのおばあちゃん。ところで私は福田康夫について、以前こんな事を書きました。
 
◆繰り返される宮廷政治
(id:kikori2660:20041004#p3)

細田の以前に官房長官を務めていた福田康夫の辞任劇。“年金未納問題”で国会が紛糾している時に、責任を取ってあっさりとその座を退いてしまった出来事だったが、それは一説には、官房長官たる自分を差し置いて勝手に北朝鮮との交渉を推し進める飯島勲秘書官に反発、嫌気がさし抗議の意味を込めて官邸を去ったと聞く。その時に残した言葉がこれだ。

理論なき外交は道を誤るし、参院選のために外交を政治利用すべきではない。

媚中派と呼ばれる福田でさえ、政治家としての最低限(?)のモラルは持っていたというべきか。小泉信者は売国奴の福田が入閣しなくて良かった、などと言っているが小泉はそれ以下なんですがどうなんですか?ああなるほど無視ですか。
 
先月の「諸君!」11月号では、政治評論家の宮崎哲弥と森善朗が対談し、その福田の辞任劇についてこう語り合ってました。

宮崎 小泉さんと福田さんの齟齬の原因はいったい・・・・・・。
 
森 やはり外交問題でしょう。
 
宮崎 やはり中国ですか?
 
森 きっといろいろある。
 
宮崎 しかし、小泉さんが外交問題に関して頼りにされているのは、いまなお田中均外務審議官ですよね。そして田中さんと福田さんは懇意ですね。そもそも田中さんを推薦したのは福田さんですし・・・・・・。なぜそこに齟齬が発生するのか、どうも奇異な感じを禁じ得ない。
 
森 要は手法の問題でしょう。
 
宮崎 ああ、政策そのものではなく「手法」ですね。具体的にはどんな手法の違いでしょうか?
 
森 いや、これ以上、現職の総理ことをああだこうだと僕が言うのは変ですから。
 
宮崎 ちょっとだけヒントをお願いしますよ。
 
森 ・・・・・・まあ、今やるべきじゃないことをやってしまう、ということでしょうな。

はっきりと言及してはいないものの、森派の会長たる人物が「福田の辞任理由は、北朝鮮との国交正常化を急ぐ小泉との衝突であった」と明言したに等しい。
 
つまりこの事から学ぶべき教訓は、官房長官たる人物でも首相が意図すれば、重要な案件を頭越しにされ、つんぼ桟敷に置かれて何も出来なくなるという現実があるという事です。そして実際小泉はそれをやってきた。