福田康夫には総裁選に出馬してもらいたかった

後で詳しく書く。ホントは昨日の朝にこのニュースを知って早く書きたかったんだけどさ。忙しいんだもの。
◆【主張】福田氏不出馬 国論を論じてほしかった
(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/11866/)

福田康夫官房長官自民党総裁選への不出馬を表明した。世論調査安倍晋三官房長官に次ぐ支持率があり、近隣外交などをめぐり安倍氏とは異なる見解を持つ福田氏が出馬することで、政策論争の活発化が期待されていただけに残念な事態である。ポスト小泉選びは首相選出と直結しており、日本の針路を左右する意味がある。日本が抱える内外の課題は、北朝鮮のミサイル連続発射や核開発、中国の軍備増強、さらには少子高齢化人口減社会での受益と負担などだ。いずれも日本が初めて直面する難題であり、いかなる処方箋(せん)を示すかをポスト小泉の候補者は問われている。有識者らの「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は総裁選の候補者は実現を目指す政策の大枠を「党首マニフェスト」として提示すべきだと提言した。日本をどうすべきかを訴えたい候補者は手を挙げるべきだろう。そうでなければ、総裁選は「消化試合」になりかねない。福田氏が提起していたのは、中国や韓国などとの外交姿勢である。中国の胡錦濤国家主席が3月末、「日本の指導者が靖国神社を参拝しなければ、いつでも首脳会談を開く用意がある」と述べたことに関し、安倍氏が首脳会談を条件とするのは間違っていると批判したのに対し、福田氏は小泉純一郎首相の靖国神社参拝により問題があるとの認識を示した。これは対中外交姿勢をめぐり、自民党内で路線対立があることを鮮明にした。消費税率上げの幅や時期なども自民党は一本化されていない。こうした外交内政上の課題の論点を整理し、さらに論議を深め、結論を出すことが政権政党の責務である。福田氏は不出馬の理由について、首相の靖国参拝や「A級戦犯分祀(ぶんし)問題などをめぐり、国論の二分を避けるためと言及した。靖国神社は、国民のだれもが心静かに戦没者を慰霊する場であり、政争の具にすべき問題ではない。
 
一方で次期首相にまで影響を及ぼそうとする中国の干渉は見過ごすべきではない。国論が二分されることを危ぶむより、勇気をもって日本を論じ合うことが必要だったのではないか。

これにほぼ同感。言葉は悪いが、福田には日本の悪を全て背負って討ち死にしてもらいたかったのだ。しかし、周りを見渡すだけの慎重さを持っていたこの男にしてみれば、そんな生贄に捧げられるのは真っ平御免、だったのではないかな。