もう帰ってくれば?

◆打開のメド立たず 6カ国協議
(http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/061222/kra061222002.htm)

北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議米朝首席代表は21日、釣魚台迎賓館で協議を続行した。だが、北朝鮮は金融制裁解除が核論議の前提だとの立場を崩さず、話し合いは平行線をたどった。議長国の中国は米朝など5カ国と相次いで個別に協議し事態の打開を模索したが、22日までとしている協議での歩み寄りは困難な情勢だ。ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と金桂寛外務次官は午後に断続的に協議。ヒル氏は夜、記者団に「北朝鮮は本国から(金融制裁で凍結されている)バンコ・デルタ・アジア(BDA)の制裁問題が解決するまで公式的には他の問題を話し合うな、との強い指示を受けている」と批判。佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も「状況は極めて厳しく、打開のメドは立っていない。金融問題で北朝鮮の柔軟性がみられないことが議論を困難にしている」と非難した。日米韓の首席代表は夕食会で今後の対応を協議し、実質的な成果が得られるよう引き続き努力する方針を確認した。米朝の協議は22日も続けられるが、韓国政府当局者は「北朝鮮のやり方からすれば、最終日に態度を変えることもあり得るものの、それは金次官と金正日総書記にしかわからない」との認識を示した。中国はこれまで、核放棄をうたった昨年9月の共同声明の実施に向けた行動計画と、第1段階として取るべき措置を検討課題とし、非核化やエネルギー支援など個別案件ごとの作業部会を設置することを提案。何とか協議の成果を生みだし、議長声明に盛り込みたい意向だ。だが、北朝鮮の強硬姿勢により、核問題は入り口で議論が止まっていることから文書の草案を詰めることもできず、作業部会の設置も「現時点では大きな焦点ではない」(佐々江氏)という極めて厳しい情勢となっている。

おかしな作業部会設置に振り回され、拉致問題の進展が見込めないのなら六者協議から早いとこ引き上げた方が良い。北朝鮮がしきりに「日本は六者協議に参加する資格が無い」と言っていたが、経済援助が欲しい連中からしてみれば本当に日本の外交団が帰国してしまっては、逆に困るだろう。こうなっては、まずは日本国内における北朝鮮資産の徹底的な凍結しかあるまい。