不二家、山崎製パンが支援へ 品質管理など技術協力

(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/37167/)

消費期限切れの原料使用が相次ぎ発覚した不二家は30日、製パン大手の山崎製パンから品質管理などの技術支援を受け、早期再建に協力を求める方針を固めた。不二家製飲料の販売代理店であるサッポロ飲料が来月2日から、自動販売機で「ネクター」をはじめとする飲料の販売休止を決めるなど、同社商品の撤去の動きに歯止めがかからない。不祥事に対する顧客からのクレームも約1700件に達するなど、失墜した信用の補完役としても山崎を軸に頼る判断に傾いたようだ。不二家の桜井康文社長は同日、都内のホテルで会見し、山崎への支援要請について「答える立場にない。これからの課題だ」と明言を避けた。山崎は米国で普及する品質管理技術「適正製造規範」を自社の製パン・洋菓子工場に採用しており、不二家にも同様の制度の導入を提案する。不二家にとり、操業を休止している洋菓子工場の品質管理体制の整備は急務で、山崎の技術支援に強い関心を示している。

大学生の時、コンビニやレンタルビデオ店の次ぐくらいの回数、バイトしたのが山崎パンの工場だった。しかも洋菓子部門。とは言っても、経験の少ないタダの学生の仕事は、賞味期限切れの牛乳やパンやケーキを廃棄したり、ひたすら商品にラベルを貼ったりというもの。マニュアルはかなりしっかりしていた。不二家の騒ぎをみてすぐに思ったのは「ヤマパンならこんな事は有り得ないだろうな〜」という事。元ベテラン職人が牛乳の臭いを嗅いで、勝手に捨てる捨てないの判断をするなんて事は起こり得ない。そもそも一日にどれだけの量の牛乳を使うかとかなど、最初からきっちり決められて冷蔵庫に補給されるので、余って廃棄されるのは誤差の範囲。毎回、牛乳を流しに捨てながら「もったいないなー、期限をほんの一日過ぎただけなのに」とぶつぶつ言いながら作業していた。でも、規則を破ってまで期限切れ牛乳を使うメリットなんてまるで無いし。そもそも管理上、かえって面倒。マニュアルとはそうしたもんなんだろう。
 
人間の判断を基準にせずに、マニュアルを徹底的に遵守する事こそが食品の品質保持に繋がっていたのだな、と今更にして思う。
 
ちなみに、廃棄されたパンなどは養鶏場の飼料になると聞いていた。まともな工場なら、廃棄物をただ捨てるような真似はしないだろう。