今読んでる本

雪国 (新潮文庫)

雪国 (新潮文庫)

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という誰もが知っているであろう書き出しで始まるこの小説を生まれて初めて読んだ。
 
しかし、このノーベル文学賞を取った超有名作を実際に読んだ事がある人ってどれくらいいるんだろう。教科書ではその受賞や冒頭のフレーズを知っていても、ストーリーを詳細に説明していたのを見た記憶が全く無いんだよな。
 
内容を身も蓋もなく一言で言ってしまうと「芸者との不倫話」なんだけども、こういう伝統的な(?)飯を喰う感覚で女を買う文化って、外国はもちろん現代の日本でも薄れているのではないかなぁ。地方の温泉地に行って芸者とア・ホレ・カッポレ、よし女将、女を呼んでくれ、ってのは死ぬまでに一度やってみたいんだけども。
 
日本文化が誤解されている例として、スシ・フジヤマ・ゲイシャってのは定番だけど、ゲイシャのイメージはこの小説から来ているじゃないのかなぁ。当たり前過ぎて誰も指摘しなかったのだろうけど。