8年ぐらい前には司馬遼太郎歴史小説にハマっていた記憶がある。特に幕末の時代を描いたものが好きだった。「ラストサムライ」に登場する人物のモデルを知りたければ、やっぱり司馬だ。以下の小説が参考になると思う。

新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫)

西南戦争が舞台。日本が近代国家を目指す中、全国の士族が蜂起する時代を描いている。勝元と大村の対立は、西郷隆盛大久保利通との関係に近いものがあるね。ちなみに、大久保利通は旧加賀藩士の士族六名に暗殺され最期を迎えた。
花神〈上〉 (新潮文庫)

花神〈上〉 (新潮文庫)

長州出身の蘭学医、村田蔵六大村益次郎)が主人公。西欧の軍制を学び、その経歴を買われて長州藩や新政府軍の軍制改革、親兵組織編成に尽力した。これも反対派士族の襲撃にあって暗殺される。靖国神社の元となった東京招魂社の設立でも有名であり、境内には彼の銅像が立っている。
 
峠 (上巻) (新潮文庫)

峠 (上巻) (新潮文庫)

上記の二冊が新政府側の人間が主人公だが、この一冊は幕府側の長岡藩の家老河井継之助を描いた作品。こちらは旧幕府軍の軍制整備、兵器調達の功績が知られている。当時希少だったガットリング砲を手に入れて、北越戦争で自ら撃った事もあるという。ガットリング砲とは「ラストサムライ」のラストに登場した、あの回転式機関銃。今日の写真は昔訪れた、河井記念館に展示されていた河井像とガットリング砲のレプリカ。