ライブドア “新株予約権差し止め”仮処分申請

(http://www.sankei.co.jp/news/050225/morning/25iti003.htm)
フジテレビVSライブドアもこれで勝負あったという感じ。株の事はさっぱり分からないけどさ。でもホリえもんが「訴えてやる!」と泣きを入れた記者会見を開く時点でかなりだめぽという感じ。仮に買収がうまくいったとしても、肝心の社員の士気はガタ落ちになるだろうし。フジテレビを“抵抗勢力”と呼んでホリえもんを小泉に重ねている人もいるけど、俺から見ると飯野賢治がちょっとグレードアップした程度のヤツ、という印象しかないな。それはそうと朝日新聞の社説「株の争奪戦――買収ルールつくる好機だ」毎日の社説に比べるとフジ批判のトーンが若干低めなのは気のせいか。ほんの数年前にテレ朝乗っ取りに対して怪しい動きしてたもんなぁ。あ、商法に照らして誰が正しい、とかを論じるつもりは無いんだけどさ。

伝説の雀鬼 桜井章一 完全版

伝説の雀鬼 桜井章一 完全版

昔、雀鬼流麻雀にハマっていた時期があったんだけど、やっぱり今読み直してもこの小説の終盤、裏プロ達がサマ(イカサマ)を駆使して戦う麻雀バトルの凄まじさはフィクションの及ぶところじゃない。そんな“何でもアリ”の裏プロの人達同士で行なうバトルでも、やっちゃいけない暗黙の了解だけはあるそうな。それは対局中に相手の腕を掴んで「お前、イカサマしてるじゃないか!」と自分を差し置いて騒ぐ事と“燕返し天和(つばめかえしてんほー)”という技を出す事。今のホリえもんはまさにその前者だよな。まあ、フジの“新株予約権発行”というのも掟破り燕返し天和という感じがしなくもないが。このイカサマは阿佐田哲也の「麻雀放浪記」やそれを漫画化した「哲也」で主人公が使いまくってるけどね。ちなみにどんな技かと言うと、配牌時に自分の山の前に仕込んであった14枚の完成形の牌と丸ごとすりかえるものです。実も蓋も無い荒っぽい技だから、そうした暗黙の了解があったんだろうね。