◆Silly Talk「拉致問題へのスタンス」さんからトラバ返しを貰ったので、その反論として。長文を書いている時間が無いのでざっと箇条書きに。後にじっくりと考察をするつもりです。
- いわゆる“保守穏健派”が“保守強硬派”を批判する為の「救う会・家族会の先鋭化」などという現象は起こっていない。むしろ変化したのは“穏健派”の方であり、その姿勢は小泉信者に近付いてきた。
- そもそも「小泉退陣論を述べる人間は“先鋭化している”」という政治姿勢こそが笑止である。
- その動きが起こったのは拉致問題支援サイトである筈の「電脳補完録」が発端であり、それに賛同する保守系ブロガーが続出してきた。
- 彼らは、救う会・家族会が主張する「座り込み」「経済制裁」の主張に反対し、それを自重を促す発言を繰り返している。家族会を直接攻撃するのではなく、彼らは“強硬派”によって操られているのだ、とロジックで攻撃を重ねている。
- 「“先鋭化”した人達が拉致問題の解決を誤った方向に導いている」という主張こそ、国民のこの問題への取り込みから遠ざける危険性がある。
- 彼らは“拉致事件を政治問題化させるのではなく、人権問題としてのみ扱え”と主張し「善意の第三者」を装っている。しかしこれまでの経緯から、彼ら自身がある種の政治的意図を持っているか、もしくはその意図を持った勢力に扇動されているのではないかと想定される。
- “穏健派”の主張は結局、小泉政権の外交政策を全て容認する事となり“拉致抜き国交正常化”の動きを止める事は出来ない。むしろそれを加速させるであろう。
後、この人、小林よしのりの「脱正義論」を持ち出して「示唆の富んだ教訓」が含まれていると述べるのだけど。しかしこの本の結末としては、結局その理想主義的な教訓は通用せず、現実の前に敗れ去った苦い経験が描かれているんだけどなぁ。
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本
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