北朝鮮関連ニュース

◆米ヒル次官補中国入り 中国の北説得は難航
(http://www.sankei.co.jp/news/060711/kok103.htm)

北朝鮮のミサイル発射に対する国連安全保障理事会の制裁決議採決が延期された中で、6カ国協議米首席代表のヒル国務次官補は11日、中国側との協議のため、急遽(きゅうきよ)東京から北京入りした。10日訪朝した武大偉中国外務次官と北朝鮮側との協議結果を受けたものだが、「6カ国協議への早期復帰を」などの中国の説得に、北朝鮮は難色を示し、米国の金融制裁解除の条件を提示したとみられている。ヒル次官補は「中国の外交努力の結果を聞くために来た。武大偉次官と連絡のある高官2人と会う」と述べた。ヒル次官補の訪中は、10日夜、唐家●国務委員とライス米国務長官の電話会談で決まった。武次官からの報告で、緊急協議の必要が生じた結果だ。中国は唐・ライス会談に先立ち、武次官の説得工作を理由に安保理での制裁決議採決延期を求め、了解された。武次官は北朝鮮側に、制裁回避にはミサイル実験凍結と6カ国協議復帰が必要と説き、協議の非公式会合で米朝接触を仲介を確約したとみられる。中国外務省の姜瑜報道官は11日の記者会見で「一度や二度の訪問で問題は解決できず、外交努力には時間と忍耐が必要」と述べ、説得工作の難航を強く示唆した。武次官は北朝鮮のミサイル発射の目的について「米国の金融制裁が大きい」としており、北朝鮮側が、金融制裁解除を主張した可能性が高い。
●王ヘンに旋

ん、まあ、俺の予想通りに、中国が制裁案に賛成もしくは棄権するわけもなくて。有りもしない“日本の「悠然とした外交」”を夢想する事の馬鹿馬鹿しさに気付いた人も多いと思う。まるで日本政府が本気で北朝鮮のミサイル発射に敢然と立ち向かっているかのような錯覚こそが、問題の本質から目を逸らさせているのだ。日本のごく近海であるミサイルの着弾地点を誤魔化し、渡航を禁止した船は万景峰号のみで他の小型船の存在は無視。メロンなんて別に大型客船でなくとも運べるのにな。実は在日朝鮮人ですら望む送金停止処分もいつの間にやら沙汰止みになっている。安倍官房長官万景峰号渡航禁止の理由として「拉致問題その理由の一つだ」と述べたようだが、これでは逆にガス抜きをされたようなものではないか。しかも「日本一国での金融制裁は効果が無い。周辺各国と連携して・・・」「金融制裁までやると北朝鮮は暴発する」式の矛盾した言い訳を今回も繰り返している。効果が無いんだったら、別にやったところで誰も困らないだろうに。
 
こうしたインチキな手法を駆使する日本政府がそのシッペ返しとして受けるのは、中国によるインチキ制裁決議案であろう。しかし北朝鮮が狙っているのは、アメリカの金融制裁解除だけではあるまい。それは以前からこの日記で主張している通り、日本からの莫大な資金援助である。これもまた繰り返し言っているが今回の一連のミサイル発射の最大の目的は、小泉首相の任期中にそれを得る事にある。だからこそ北朝鮮は繰り返し「日朝平壌宣言を破っているのは日本の方である」と主張するのだ。こうした、戦後賠償金の意味合いを含んだ経済援助の約束などとっとと破棄してしまえ、とこれもクドい程に言っている。小泉が北朝鮮との国交正常化という功績を残した首相」という夢を捨て去らない限り、この諸問題の解決は無い。
 
高まった緊張を和らげる手段として、国際間における日本という国が最終的に求められるものとは一体何か。結局のところ、北朝鮮をなだめすかせる為に日本が金を出す事なのだろう。拉致問題の解決・国民の救出を放棄して“奴隷の平和”を甘受する国家であり続ける事。横田めぐみさんのお母さんと面会し、拉致に対して怒りに燃えてすらみせたブッシュ大統領の国アメリカですら、総論としてはそうした本音を抱えていてもおかしくはない。そのおかしな流れから脱するにはいかに行動すべきか。
 

  • 北朝鮮のミサイル情報について、可能な限り国民に真実を伝える事
  • 日朝平壌宣言の破棄を通告する事
  • 現在のような緩いものではない、全面的な金融制裁・経済制裁を即時実施する事

この三つ。そして最後に、

に尽きるものだと思う。そして究極の目標として、

という覚悟を明確に示す事。実は拉致議連では、この目標について合意が出来ているのだ。