安倍ちゃんとタローちゃん、どうみても中国の圧力に屈してかけてます

◆麻生氏は「靖国参拝自粛」表明へ
(http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6700/news/20060804ia01.htm)

麻生外相は靖国神社参拝問題について、首相になった場合は参拝を自粛する見解を8日にも発表する。「見解」では、外相がこれまで主張してきた「参拝は個人の信条と公の立場を踏まえて適切に判断する」との立場を改めて強調し、今年の終戦記念日には参拝しない考えを示し、その姿勢は首相に就任した場合も変わりがないことも表明する。さらに、靖国神社が自主的に宗教法人格から別の法人格に変わることで、国の関与やA級戦犯分祀(ぶんし)を可能にし、天皇や首相が参拝できる環境を整えるべきだとの考えを示す方針だ。

 
麻生太郎オフィシャルサイト
(http://www.aso-taro.jp/diary/2006/08/20060804_1154691974.html)

さて、既にご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、本日の東京新聞朝刊に「麻生氏、参拝せぬ意向」、読売新聞夕刊に「麻生氏は参拝自粛」という記事が、また時事通信でも「首相就任時、靖国参拝せず」といった配信記事がありました。昨日は、日本テレビのニュース専門番組でも同じような趣旨のニュースがありました。
 
これらは事実に反するものです。各社に対しては当方の事務所より、抗議し、その訂正を申し入れました。事実に基づかない、このような記事が掲載されたことは、大変遺憾に思っています。

個人的には、歯切れの悪過ぎる麻生の様子を見たマスコミ各社が、願望を多分に含んでいるとはいえ、こうした先走りの記事を載せるのは当然だと思います。なんだか「読売までもが捏造報道で麻生を引き摺り落とそうとしている!」などと一部の保守ブロガーが喚いていてウンザリなんですけど、そもそも麻生の言う「これらは事実に反するもの」の“これら”は「参拝自粛」「靖国神社から法人格取り上げ」「級戦犯の分祀」のどれを指しているのか不明であります。と思ったら毎日の記事。
 
靖国問題:麻生外相が解決私案 まずは「宗教法人」解散を
(http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060805k0000m010145000c.html)

麻生太郎外相が9月の自民党総裁選への出馬に向け、靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)問題の解決を目指しまとめた私案が4日、明らかになった。靖国神社が自主的に宗教法人を解散した後、財団法人などに移行した上でA級戦犯分祀に道筋をつけ、天皇や首相が参拝できる環境を整えるとしている。麻生氏は8日にも記者会見で発表する。安倍晋三官房長官靖国神社参拝が明らかになる中で安倍氏との違いを明確にし、中国、韓国との関係改善の障害になっている靖国問題を解決する意欲をアピールする狙いがあるようだ。私案では(1)靖国神社は東京都が認可した宗教法人格を自主的に返上し、「財団法人」などに移行する(2)A級戦犯分祀問題は移行後に議論する−−という2段階の手順を示している。非宗教法人化すれば、憲法政教分離原則に縛られることなく政治の側が分祀を働きかけることが可能になるためだ。靖国神社の南部利昭宮司は昨年11月、「戦前まで国家の手で運営されていた経緯から、いずれ国家に返すべきだ」と表明しており、麻生氏は、同神社側が非宗教法人化を容認する可能性があると判断したようだ。ただ分祀について、現時点では同神社は認められないとの立場を示している。また、遺族が高齢化し同神社の維持が将来的に難しくなることに配慮。非宗教法人化後に政府が財政支援することを打ち出している。独立行政法人平和祈念事業特別基金」の活用などを検討する。同神社の儀式や施設を宗教色のない儀礼的なものに見直す必要性も指摘している。自身の靖国神社参拝について、麻生氏は今年2月「個人の利益よりは国益が優先する」と表明し、外相在任中だけでなく首相就任後も見送る考えを示している。

ここまで出ている以上、さすがに麻生の考えと別物という事はないだろう。となると、前述の読売系マスコミへの訂正申し入れとは一体何だったのだろうね。
 
安倍氏靖国参拝「個人の自由」と首相
(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060804ia28.htm)

安倍氏の地元・山口県を視察中の小泉首相は4日夕、安倍氏靖国参拝について「(参拝は)個人の自由だ。(中国や韓国の反発は)いつものことだ。反発する方がおかしい」と記者団に語った。ただ、自らの参拝については「適切に判断する」と述べるにとどめた。首相は年1回の参拝を続けており、次回は、総裁選での公約通り、終戦記念日の8月15日に参拝することを軸に検討中だ。しかし、先月、昭和天皇A級戦犯合祀に不快感を示していた、当時の宮内庁長官のメモが明らかになって以降、首相参拝への風当たりは強まっている。与野党の一部などからは「昭和天皇も最後は参拝しなかったのに、どうして参拝するのか」との批判が広がっていたためだ。A級戦犯の記憶と結びつけられやすい終戦記念日に参拝すれば、さらに批判が増すことが予想される。靖国参拝した首相が強い反発を浴びた場合、首相と靖国問題で共同歩調を取る安倍氏も、「参拝を自粛すべきだ」と批判され、今後の靖国参拝が制約されかねない。しかし、安倍氏が4月に参拝を済ませたことで、当面参拝しなくても「筋を曲げた」と見られることはない。自民党内では「首相は安倍氏に気兼ねせずに、参拝時期を判断することが出来るのではないか」として、首相にとって「15日参拝」の地ならしが進んでいる、との見方も出ている。

本当に、もう、いい加減にして欲しい。小泉信者が連発する“マスゴミ”連中にではない。国家の指導者及び、その最有力候補たる人間の靖国参拝を「個人の自由」として矮小化するその愚劣さにである。これまで中国の圧力に屈せず、参拝を貫き通してきたかのような錯覚を賛成・反対派の両方に与え続けているが、結局、公約に掲げた終戦記念日の参拝を模した、ただのパフォーマンスに過ぎなかった。やると宣言したのならやれ。ヘタレてそれが出来ないのなら中途半端な行動で国民を惑わすな。任期切れ間際に駆け込みで来られても、はっきり言っていい迷惑。小泉信者式のロジックを使うなら「パフォーマンスの為に靖国に参拝しても英霊は決して喜ばない」。そういう事だ。
 
◆野党、安倍参拝を批判…小沢代表「信念なら堂々と」
(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060804ia22.htm)

安倍官房長官靖国神社を参拝していたことについて、野党からは批判が強まっている。民主党の小沢代表は4日、京都市内で記者団に、「日中関係、日韓関係は、話し合いもできない状況だが、少なくとも安倍首相とするならば、今と同じような状況になる」と述べ、安倍氏が首相になった場合は、中韓両国との関係改善は難しいとの見通しを示した。また、「自分の信念ということなら、堂々と公にして行動すべきだ」とし、参拝を公表しなかった安倍氏の姿勢にも疑問を呈した。共産党市田書記局長は同日、国会内で記者団に、「靖国神社侵略戦争を、正しい戦争だったとする宣伝センターの役割を果たしている。官房長官の参拝は、そういう考えにお墨付きを与えることになり、絶対許されない」と批判。社民党の福島党首も、「あの戦争や、A級戦犯をどう考えているのか。根本的なところで危機感と疑問を感じる。強く抗議する」と語った。

「自分の信念ということなら、堂々と公にして行動すべきだ」。筋が通っている。まさに正論じゃありませんか。他の部分は思い切り無視しとけば良いんですけど(苦笑)。
 
自分は左翼系マスコミを叩くばかりで、この安倍氏四月参拝について何ら疑問を呈さない保守系ブロガーはあまり信用出来ないと思っております。