法の解釈論には興味が無い

さんざ言っている事ですが。この問題は結局、東京裁判で有罪とされた方達が戦後どのような扱いを受けたか、それさえ提示すりゃ充分だと思うのです。むしろ、ジャッジメントが裁判か判決か、というのはかえって付け込まれる結果になるのであまり使わない方がいい。
 
靖国神社HP「“A級戦犯”とは何だ!」
(http://www.yasukuni.or.jp/siryou/siryou4.html)

A級戦犯”として逮捕収監、一度は東京裁判の被告席に座らされながらものちに釈放された大川周明氏や、岸信介氏を始めとする約250名の“A級戦犯”容疑者がいます。そればかりでなく、処刑者の中にも、釈放後公職に返り咲いた人が何人かいます。禁錮7年の刑を宣告された重光葵氏はのちに、中曽根前総理や桜内元外相も所属した改進党の総裁となり、鳩山内閣では副総理兼外相として活躍しましたし、終身禁錮刑を宣告された賀屋興宣氏も再び入閣しました。こうした事実を、靖国神社への“A級戦犯”合祀に反対する人たちは、いったいどう説明するというのでしょうか。

この援護法の改正を契機として翌年から恩給法が逐次改正され、いわゆる戦犯者に対する援護措置が充実されていきますが、このような経緯を見てみると政府は一貫していわゆる戦犯を“戦犯”なるが故に国内において特別な扱いをしてきたことはなく、ましてや“A級戦犯”をはじめ戦争裁判で刑死・獄死した者をも公務による死亡者(公文書では法務関係死亡者“法務死”という)として、一般戦没者と同様に扱ってきた事実がわかります。特に恩給法では同法第九条で「死刑又ハ無期若ハ3年ヲ越ユル懲役若ハ禁錮ノ刑」に処せられた者はその恩給権が消滅するにも拘わらず、いわゆるA級をはじめとする“戦犯”には恩給が支給されていましたし、「現在在監中の人たちには国内法は適用しないと政府はたびたび声明しておられるし、この前の選挙において現にその人たちの清き1票がみな行使されておるのであります。」(昭和28年内閣委員会・辻政信委員)と、禁錮以上の刑に処せられその執行を終るまでの者は剥奪されることになっている選挙権が与えられていたことからも、政府をはじめ国民の“戦犯”に対する態度が一層はっきりします。

「SF講和条約11条で東京裁判を受諾したのだから、首相の靖国参拝は出来ない。独立の根拠が無くなる!」と騒いだ左翼系の人達は、具体的なこうした例を提示されると「遺族達の心情を考えろ!」「釈免されたからと言って“責任”が無くなるわけではない!」と途端に情緒的な論調にすり替えちゃうんだよね(苦笑)。これまで法解釈の話をしてた癖に。何だよ、責任って。「ザパニーズよ反省するニダ!」ってのとどう違うんだ?
 
◆中国残留孤児と軍人恩給②
(http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/sesou81.html)

軍人恩給は旧植民地出身者を排除しているだけではない。旧軍刑法による軍法会議で、懲役2年を超す重刑を受けた人々も受給対象から外されてきた。旧軍刑法では「敵前逃亡」などは最高で死刑だが、敗戦間際の混乱の戦地では、食糧調達などの軍務の最中に部隊が攻撃を受けて移動し、結果的にはぐれてしまった人もかなりいたらしいが、そうした人たちも受給の対象から外された。
 
つまり日本国籍をもって、国の戦争政策に忠実に従ったと認められた人たちにだけ、軍人恩給は支給されるシステムになっているわけである。ちなみにA級戦犯は国会決議で「法務死」とされ、国内法上「刑死」ではないので、1953年以降、恩給または遺族年金の支給対象になっている。

この人はいわゆる左翼系の人で「A級戦犯を“法務死”扱いにして、恩給を与えるとは何事だ!」と怒っておられる。再び靖国神社HPに戻ります。
 
靖国神社関係資料
(http://www.yasukuni.or.jp/siryou/siryou5.html#5)

そもそも戦犯なるものは、日本から見れば、日本が主権を喪失していた時代に日本国家の意志とは無関係に連合国側が一方的に裁いたにすぎない。戦後の日本政府は、この点をきちんと踏まえていて、いわゆる戦犯に対して、国内法上の犯罪人という認定は一切していない。 例えば、恩給法を見ますと、恩給権の消滅事由のなかには、「本人の死亡」と並んで「懲役乃至は禁固に処せられた者」という事項もあるのですが、先に述べたように、戦犯は恩給権を失ったわけではない。また、「懲役乃至は禁固に処せられた者」は、選挙権や被選挙権も当然停止されますが、いわゆる戦犯は現実には巣鴨プリズンの中で選挙権を行使していました。つまり、日本政府は戦犯を占領中から犯罪者としては見ていないのです。また、刑死した人々も同様で、その死はあくまでも「法務死」と呼ばれています。

へー、戦犯とされた方に選挙権まであったとは知らなかった。「法務死」という扱いは、よく無視されているが、つまりは「お国の命令でドンパチやって死んだ軍人」と同等に扱う、って事だよね。
 
◆外務省HP「外務大臣会見記録(平成18年4月14日(金曜日)9時19分〜於:本省会見室)」
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0604.html)

靖国神社には戦死者が祀られているというのは事実ですから、その祀られている方々と、いわゆる法務死という方々というのを一緒にすべきではないのではないかというのは、それもまた一つの見識なのだと思っています。私自身もそう思いますから。東郷神社乃木神社いずれも戦没者ではない功労者を祀る神社があるということだと思います。

ただ、この外務大臣がぐだぐだにぶち壊してくれたけども。俺は谷垣よりもコイツの方が嫌いなんだよね。谷垣は典型的な媚中政治家だけど、この男ほど馬鹿じゃない。