雪斎せんせい

◆雪斎の随想録「山崎拓氏訪朝の意味」
(http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_8a0e.html)

政治は、「人間関係」の産物である。現在、日本国内では対朝強硬論で横溢しているけれども、その裏で、どれだけの対朝「人間関係」が築かれているのかは定かではない。人間の心理からすれば、誰でも、自分に対して厳しく接する人物には近寄り難い。北朝鮮政府の立場からしても、今の安倍総理以下の日本政府とは、付き合い難いという心理は働いているであろう。故に、現在の状態が続いている限りは、日朝間の「人間関係」が細ってくるのは間違いない。だが、そういう状態では、今後の北朝鮮に対する働きかけなど、上手くいくはずはないのである。故に、北朝鮮との「人間関係」の維持を引き受ける人々は、どのように考えても必要である。

皇室典範改正騒動の時に、当時の小泉総理の行動を非難する声に対し「馬の骨(が偉そうに小泉総理を批判したり、皇室典範改正に口を挟むな)」という頭の悪いエントリーを立てていた事は未だに忘れられないが、今回は更にそれを上回る。コメント欄では、小泉ファンにすら「政治家や外交官は中学生ではありません。イヤな奴と正対出来なければ大人のプロとは言えません。山崎氏の行動を語るロジックとしては、ナイーブ過ぎます。」と呆れられる始末。論理も糞も無く、ただ親しい政治家を稚拙な希望的観測で庇うだけ。だんだんクライン孝子と同レベルになってきたなーこの政治評論家。愛知せんせいの次は、ヤマタクせんせいに飯を食わせてもらうつもりなのかな?
 

あれだけ「非情」のイメージで語られた小泉前総理が山崎氏とは酒を酌み交わしているのであるから、山崎氏という政治家がどういう人物かは判るであろう。実際、山崎氏は、誠実な政治家である。

こんなもの凄い三段論法で褒めそやす政治評論家はさすがに初めて見た(苦笑)。