そりゃ元々、色気を出してたのは小沢の方だろ?

「民主党内、絶対まとめる」大連立は小沢氏が持ちかけ(読売新聞)

小沢氏は「これで決める。(連立参加で)私が党内をまとめます」と明言。首相が「大丈夫ですか」と問いかけると、小沢氏は「絶対にまとめます」と重ねて強調した。
 
そもそも、10月30日の最初の党首会談を持ちかけたのも小沢氏の側だった。

この記事を見ても「政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っている」という人がいるのはびっくりする。
 
小沢氏「混乱にけじめ」 「報道に憤り」とも 会見全文朝日新聞
そもそも小沢は、テロ特措法による米軍への給油活動ではなく、国際治安支援部隊ISAF)など国連決議に基づく活動への自衛隊派遣を主張して、秋波を送り続けていたのだから、読売新聞の報道の方が信憑性がある。
 
◆黙然日記「小沢一郎氏、マスコミを批判する。」
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恒久法を目指そうとか政策協議をしようということなら、自民・民主とも共通の利益になり得る可能性があるので、「検討する」ことは理解できます。しかし大連立となると、民主党の存在基盤をぶちこわすことになるし、選挙協力だってできるわけがありません。それを言い出したのがどちらだったか、受け止めて乗り気になったのがどちらだったのかは、報道としてはわりと大きな問題ではないかと思います。話が前後しますが、今日夕方の小沢氏の会見では、あくまで大連立を提案したのは福田氏だということになっています。まあ、小沢氏の発言もすなおに絶対と受け止められるものでもないんですけどね。

でも小沢がこの記事の中でも言っている事が、政策協議レベルじゃ済まない話だから、こうやって大騒ぎになっているのじゃないのかね?この恒久法の制定に向けて自民党と組む事自体が「民主党の存在基盤をぶちこわすことになる」と考えたからこそ、民主党内の役員会で強く拒否されたと考えるのが自然。
 
ま、「好きとか嫌いとか、最初に言い出したのは誰なのかしら?」はたしかにどーでもいー話。
  
小沢氏、構想頓挫で追い込まれる=連立容認へ「踏み絵」の見方−民主時事通信

民主党小沢一郎代表が4日、自民党との大連立構想をめぐる対応への責任を取る形で辞意を表明した。菅直人代表代行らは小沢氏を慰留する方針を決め、5日の役員会に諮る考え。だが、小沢氏を翻意させるには、同氏が意欲を示した連立政権協議を認めることが条件になるとの見方が出ている。いったん拒否した大連立を認めるのか、執行部は「踏み絵」を迫られたとも言える。
 
自民党との連立政権構想が役員会で否決されたことが相当ショックだったのだろう」(中堅)
「小沢さんは、党内の自分への批判に激しく怒っていた。嫌気が差したのでは」(幹部)

あらら。時事通信も、はっきりと「小沢さんの連立政権構想が否決された」と言っちゃってるし。
 
小沢辞任表明 政府与党にも波紋

自民党伊吹文明幹事長は「小沢さんの憂国の情を理解してもらえなかったことに(小沢氏自身)がっかりしたんじゃないか」との感想を述べた。

んー、だからこそ自民党内にも、小沢に同情する声があるんじゃないのかな。これを無視して「ほら見ろ、TV番組で自民幹部が小沢を庇っていたぞ。やっぱり小沢が読売にハメられたんだ!」的な論評は牽強付会に過ぎるよ。
 
彼の“国連中心主義”的構想には到底賛同出来ないけれども(俺は、まずは国軍を創設すべし、と思ってるから)、小沢は小沢なりの政治理念があって、どこまでもその遂行が日本の為になると思って行動しているのだろう。だから端的に言えば、その為なら民主党がどうなろうと構わないという考えなのだろう。
 
だから「あとちょっとで自民政権を潰せる!」と小沢に期待するサヨクの思考が、そもそも間違いなの。アホな小泉信者が「小泉さんはこの事(小沢の行動)を予見していた!さすが!!」と騒いでいるけど、民主党自由党が合併した時に、旧社会党系の連中が一番心配していたのはソコだから。さすがも糞も無いっつーの(笑)。
 
しつこいようだけれども、小沢の構想には賛同しないよ。でも、アメリカ一国主義の象徴である泥縄的なテロ特措法の成立に右往左往するのではなく、(トンチンカンではあるけれども)それに支配されない(されるだろうけれども)、恒久法に基づく国連常設軍の設立を目標とする小沢の方が、今の自民党自民党の党是は“憲法改正”である)よりも余程、政治理念がしっかりしているじゃないか。それが分かるからこそ、伊吹幹事長のような発言が出てくるわけだ。
 
 
と言われなくとも、実はサヨクの人も気付いているんだよね。それを直視したくないものだから「読売が自民の片棒を担いで小沢をハメたんだ!」と言うしか無いってワケ。