ゲーム業界の停滞にゃ

社の会議で出た話。DSの飽和状態に耐えられない中堅どころがPSPに流れるとか流れないとか。実際、PS2でウチが出したタイトルをPSPにベタ移植する依頼が結構な数になってきている。でも、PS2で全く売れなかったソフトがPSPになったところで、需要があるとは到底思えないんだけどなぁ。とりあえず数を揃える、という方針らしい。ウチからすれば経営的に全く有り難い傾向ですが。しかし、よく分からんのはSCEの方針だ。PS3に力を入れていたかと思えば、やっぱりPSPにテコ入れ直し!かと思いきや、今度はPS2の廉価版に力を入れたり。
 
去年の今頃の日記で「こりゃPS2はまだまだ長生きするなぁ」と書いたけど、本当にそうなりそうだという。「ガンダム無双」や「真三國無双5」がPS3からPS2へ逆移植される事例なんかはまさにそうだよね。

次世代機の戦いは長引くばかりで終わりが無かった。SCEは疲れた。メーカーもユーザーも皆疲れていた。

メーカーは糞高い開発費を負担出来ないし、ユーザーは糞高いハードやソフトに金を出したくないんだよ。もうPS2もしくはPSPで十分だよ、って言っている。まあ、そんな中、任天堂だけは元気なんですけども。
 
それはさておき、iPhoneのゲームとしての機能が色々気になっている。
 
ゲームソフト会社から見たiPhoneの魅力--「ここまで整ったプラットフォームは世界初」

iPhoneのビジネスモデルは、我々にとってある意味革命的なモデルだと思います。何よりも、通信事業者に一切お伺いを立てなくていい。例えば、我々が出すゲームタイトルについて、ソフトバンクモバイルに言う必要はないわけです。

 アップルが通信事業者のような締め付けをされると困るのですが、基本的には何でも受け付けますという姿勢ですし、アップルの審査も公序良俗に反しないかどうかと、ウイルスなどのチェックという程度です。ある意味、我々が何を出そうが、値段をいくら付けようが基本的には自由なわけです。そんなプラットフォームは、今まで世の中に1個もないんです。PCでも、家庭用ゲーム機でも存在しない。ここまで整っているビジネスモデルを提供している会社というのは、世の中で本当に初めてです。

これだけ聞くと理想郷に思えてくるな。

実際に私は、海外の通信事業者を回って本当に苦労しましたので、「こんなにひどいのか」というのは何度か思い知らされました。「コンテンツに興味はない」と言われたんです。「ゲームの良し悪しにはいっさい興味はありません。売れるものだけ持ってきてください」と。つまり、ゲームがどれだけ面白いかよりも、有名人が出演しているかどうかのほうが重要だと。その上、売り上げの半分を手数料として取られ、数百機種に移植しないといけない。

あーそんな話を以前どこかのサイトで見たなー。ゲーム内容とは全く関係の無い有名人のギャラで開発費のほとんどが吹っ飛び、インドや中国に投げまくってるのでアメリカのケータイゲーム業界はかなりグダグダらしいね。

――新開発のAQUA FORESTは、プロメテック・ソフトウェアが開発したエンジンを採用していますね。
 
 プロメテックはもともと東京大学の産学連携事業として生まれた会社で、会社そのものも東大の中にあるんです。物理計算を得意としていて、PLAYSTATION 3バンダイナムコのソフト「鉄拳6」では、キャラクターの動きに合わせリアルタイムで水面が変化する表現を彼らのエンジンを使ってやっています。


おおっ、こりゃすげぇな。……でも、PS3でもこんな感じで物理演算を売りにしたゲーム、どこかで作ってなかったけか?
 
LittleBigPlanet (Thats Little Big Planet) For the PS3!!

まだ開発中だったか。でもこれぐらいキャラを立てないと、ただの物理演算が売りです、じゃすぐに飽きられる気がするな。