思わず泣いてしまった「世界ウルルン滞在紀」

http://mbs.jp/ururun/

今回は俳優・江畑浩規(23)がパプアニューギニア東部の島、ニューブリテン島のラバウルを訪ね、トーライ族の生活を体験する。ホームステイ先は、ブナマミ村に暮らすトーライ族のヘンリーさん(75)のお宅。ヘンリーさんは、村の伝統漁「カラマルミナトト」の仕掛け作りの名人だ。戦争中は日本軍のために戦闘機のフライトボックスの回収する仕事もしていたというヘンリーさんは、当時覚えた日本の歌を次々と歌って聞かせる。中でも18番は「海ゆかば」。日本兵とは一緒に食事も作ったし、畑の作り方も教わったというヘンリーさんにとって、当時のことは「いい思い出しかない」という。だが、戦後60年を過ぎ、村には戦争の記憶のある人が少なくなってきた。江畑は漁や畑仕事を体験する島の生活の中で、ヘンリーさんから戦争当時のトーライ族と日本兵との交流の話を聞く。さらに江畑は、村のお年寄りから当時の話を聞き集め、戦争に巻き込まれたトーライ族の歴史を芝居に仕立てることに…。

昨日のマツケン祭りのせいで書けなかったけど。実はウルルンって苦手なんだよね。現地家族との別れに涙する芸能人の姿がお涙頂戴っぽいから、とか言うんじゃなくて(笑)、本当にこういうシーンを観るともらい泣きしちゃうのよ俺。だからいつも番組終了10分前にチャンネルを変えてしまう。でも今回は最後まで観るしかないだろ。ラバウル、と言えばやっぱりこの二つの軍歌を思い出す人も多いだろう。

ラバウル小唄」
一、
さらばラバウルよ 又来るまでは
しばし別れの 涙がにじむ
恋しなつかし あの島見れば
椰子の葉かげに 十字星

二、
船は出てゆく 港の沖へ
愛しあの娘の うちふるハンカチ
声をしのんで 心で泣いて
両手合わせて ありがとう

三、
波のしぶきで 眠れぬ夜は
語りあかそよ デッキの上で
星がまたたく あの星見れば
くわえ煙草も ほろにがい

四、
赤い夕陽が 波間に沈む
果ては何処ぞ 水平線よ
今日も遙々 南洋航路
男船乗り かもめ鳥

ラバウル海軍航空隊」
 
JASRACより削除要請があった為、カットしました
 

「小唄」もムーディーで良い曲だけど、やっぱりノリが良くて楽しいのは「航空隊」だね。一度友人達の前でカラオケで歌った事があるんだけど、みんな( ゜Д゜)ポカーンとしてました。おそらく“ラバウル”という地名も知らなければ、ラバウルに旧日本軍の航空隊がありそれを称える唄が存在する事自体初耳だったのだと思う。おっと、前振りが長いな。というわけで番組紹介文の通り、親日パプアニューギニア若手俳優が訪ね様々な交流を重ねていく。で、goriさんの「Irregular Expression」(http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000315.html)でも紹介されているんですが、「あの」TBSで放送されているとは思えない内容に良い意味でもビックリしました。

制作はMBSなんだけど、東京ではあの電波放送局TBSの番組なんで、途中から「一体どこで反日電波流すのかなぁ」とハラハラして見てたら、なんとなんと一番最後のコメントでラバウルに滞在した江畑が「戦争は悪い事ばかりじゃないと思った、もう一度第二次世界大戦を見直してみたい」とコメント、徳光さんと石坂浩二は目頭を拭う涙涙の大団円。なんかもうマトモすぎて逆にぶっ倒れそうになったよ。本気でウルルンしちゃった。マスコミ不信が体に染み付いてるなぁと反省。

全く同じ経験をした人間がココにいます(笑)。
それはそうと、番組の終わりでその若手俳優を見送る村長が歌ってくれたのが、なんと「海行かば」。日本の若者なんてその存在すら知らないでしょ。スタジオの徳さんや石坂浩司も泣きそうになってる。ヤバイよ、もう、俺の涙腺も。

海行かば
作詞:大伴家持
作曲:信時潔
 
海行かば
水漬(みづ)く屍(かばね)
山行かば
草生(くさむ)す屍
大君(おおきみ)の
辺(へ)にこそ死なめ
かえりみはせじ

作詞はあの大伴家持。かなりの有名人です(笑)。