「聞いてない」と細田氏/拉致担当の斎木審議官転出

http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.asp?id=20041004000171

細田博之官房長官は4日午前の記者会見で、外務省が拉致問題などを担当する斎木昭隆アジア大洋州局審議官を年内に駐米公使に転出させる人事を固めたことに関し「全然聞いていない。おそらくそういうことはないと思う」と述べた。
斎木氏は拉致問題の日朝実務者協議、核問題をめぐる6カ国協議作業部会の日本政府代表を務めており、細田氏は「交渉は重要なところに差しかかっている。今のまま交渉を継続してほしい」と強調。「北朝鮮との交渉は人対人の関係が大事だ。藪中三十二アジア大洋州局長、斎木審議官のコンビは非常によく頑張っている」と述べた。

これで斎木氏の駐米公使転任が無くなる、という非常に喜ばしいニュースである。だが早速「小泉政権を追い落としたい勢力が北朝鮮のデマに踊らされた」となどと与太(笑)を飛ばしている小泉ファン達がいる。飛ばし、といえばこの元々の一報はTBSの先走りらしいがそれをどう解釈すべきか。以下のパターンが考えられる。

  1. 北朝鮮の意を受けたTBSが、小泉政権追い落としの為全くのデマを流した。
  2. 北朝鮮との国交回復をしたがっている外務省の上層部(田中均など)が先走って、TBSに情報をリークした。
  3. その動き(米国公使転任)を懸念した一部の外務官僚が、このニュースにいとも簡単に飛び付くであろうTBSに流して、潰そうとした。

1.は先ほど述べたように、問題外。小泉政権がある内に日本と国交を結びたいのは、他ならぬ北朝鮮の側であり、小泉政権内へ充分手を伸ばしている状況でわざわざそれを遅らせる理由など無い。ナンセンスもいいところ。3.はちょっと願望が入っちゃってるな。2.が妥当な所だろう。だが、いくら田中均が外務省のNO.2とはいえ政府を無視して勝手な人事を行えるのか。いや当然官邸が関与、主導していると見て良い。しかしまたそこで疑問が残る。政権のNO.2である細田官房長官がそれを知らぬという事が有り得るだろうか。
これが有り得る。