繰り返される宮廷政治

と言っても皇室云々じゃなくて、さっきの話の続き。
細田官房長官が嘘を付いているのではなければ、それ以上の権力者によって彼はつんぼ桟敷に置かれたのだ。これを思わせる状況が以前にもあった。細田の以前に官房長官を務めていた福田康夫の辞任劇。“年金未納問題”で国会が紛糾している時に、責任を取ってあっさりとその座を退いてしまった出来事だったが、それは一説には、官房長官たる自分を差し置いて勝手に北朝鮮との交渉を推し進める飯島勲秘書官に反発、嫌気がさし抗議の意味を込めて官邸を去ったと聞く。その時に残した言葉がこれだ。

理論なき外交は道を誤るし、参院選のために外交を政治利用すべきではない。

北朝鮮との工作員と頻繁に接触し、外務省経由では無く朝鮮総連の橋渡しで第二回目の日朝首脳会談を実現させた「官邸のラスプーチン」こと飯島秘書官の権力は今もなお絶大だ。首相の絶対的な信任を得て、現在の官房長官に情報を知らせる事なく外務省人事に介入して、斎木審議官を飛ばす(栄転だけど)事が出来るのはこの男しかおるまい。それが早期の段階で外に漏れた理由はまだはっきりとは分からない。だが以上の理由によって「北朝鮮、もしくはそのシンパによる小泉攻撃」などという馬鹿げた結論を信じるのは、“小泉信者”だけだ。言っておくが、斎木審議官の転任が無かったからといって中山参与の辞任がチャラになったわけじゃないぞ。問題をすり替えるな!