増元照明さんの悲痛な叫び

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西岡副会長より、「参与の気持ちと裏腹に、辞任の方向へ絡められていくことが考えられるため、この時点で家族会として{慰留}の声明を出しておいたほうがいい。」とのことで、異例とも言える「家族会は、中山参与に全幅の信頼をおいています」という緊急アピールを発表しました。この時点でも「辞任」に関しては半信半疑の状況でしたが、結果皆さんご存知のように、翌日「辞任」が確定してしまいました。
何かおかしい!
確かに27日の深夜までは「辞任なし」の方向だったはずが、夜半過ぎから「辞任意向」確定の方向になってしまったのです。何があったか、今でも明らかになっていません。恐らく、これからも明らかになることはないでしょう。しかし、「中山参与の辞任」で誰が喜ぶのか?これは、明らかです。「金正日政権」と「国内の親北朝鮮勢力」に他なりません。
「北京での再開(曽我さん親子)」を主張した北朝鮮と、それに順ずる姿勢を見せた「日本政府」の思惑を打破したのは、ほかならぬ中山参与であり、ジェンキンス氏を意外な早さで日本に招聘したのも中山参与であったから、その後発覚した「曽我さんの北朝鮮への再拉致計画」も実現することが出来なかったのです。これからも参与をあのままにしていては、都合が悪いと思ったのも頷けますし、「国交樹立」のためには、家族会の代弁者たる参与の存在が邪魔に思えていたことは確かでしょう。
 又、「斉木審議官」の移動も然りです。
「日朝の実務者協議」の中で、斉木さんが頑として譲らない姿勢を示したため、「日朝国交樹立」のためには、斉木さんをはずす必要性を感じたのでしょう。異例の時期に「斉木審議官移動」の方向になっています。これらのことが何を意味するのか?
懸命な皆さんはお判りかと思いますが、「北朝鮮の意向」を「日本政府」が承諾し実行したということです。私が懸念してきた「官邸に北朝鮮の意向が直接反映」されたということです。つまり、日本の国の政策が北朝鮮政府の意向に沿う形で実行されたものです。
何故そのようなことが起こったのか?「小泉総理再訪朝」以来、小泉総理が言っている「就任期間内」での「日朝国交樹立」を目指すためとしか、考えられません。
いよいよ、その目的のため強健力を行使し始めています。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?「核やミサイル」も未だ解決していない時期に、アメリカの姿勢に反して「北朝鮮」との国交樹立をして、金正日政権を援助して「北朝鮮人民の苦しみ」を長くすることが、はたして「日本の国益」に沿うものでしょうか?
今、財界からも「日朝国交樹立」を望む声が聞こえてきます。重村教授に対し、「日朝友好」に都合の悪い話はするな!」という言葉を投げかけてきています。「経済協力」からみの好況を目論んでいるのでしょうが、それが本当に良いことでしょうか?北朝鮮という国はそんなに善意の国ではないことを知っているはずです。その前に、「日本国民の命」を見捨てるような、又将来的に「日本国」に対し脅威をもたらす可能性を含む「北朝鮮」への援助を経済優先主義の下に行っていく事が是なのか?今まで、日本は自分のお金で北朝鮮にミサイルを作らせ、核を開発させてきました。我々の税金を使って我々の命を危うくするような国家を援助してきました。何故、日本は目覚めないのでしょうか?何故、同じ轍を踏もうとしているのでしょうか?
我々は許しません。今、日朝双方とも「不正常」な段階で「国交正常化」という言葉は不適切です。又、日本を「テロ支援国」としてしまう援助を看過することは出来ません。
皆さん声をあげてください。未だ「国交の樹立」は出来ないという声を。

この辞任に至る経緯を聞けば、中山参与が円満に、自発的に辞任したなどという小泉支持派の言い分がいかにインチキだという事が分かるだろう。幸い官房長官が否定し、斎木審議官の転任は無くなったかのように見えるが、まだまだ油断は出来ない。小泉政権の姑息な(誤用)二元外交が続く限り、残りの拉致被害者を見捨てての国交樹立へひた進もうとする動きへの警戒心を我々国民は失ってはいけないのだ。