反国家分裂法制定に抗議、100万人署名始める 台連

(http://www.sankei.co.jp/news/050301/kok055.htm)

前総統の李登輝氏を精神的リーダーとする与党系政党、台湾団結連盟(台連)は28日、中国が台湾独立阻止を狙う「反国家分裂法」制定に抗議する「百万人署名」運動を始めた。この日は国民党軍による台湾民衆の弾圧事件「二・二八事件」(1947年)の記念日にあたり、「大陸政権による併呑(へいどん)から台湾を守る」との主張が前面に掲げられた。
 
中国が3月5日からの全国人民代表大会(国会)で制定を狙う「反国家分裂法」について、台連が「反併呑法」案を立法院(国会)に提出する動きをみせるなど、台湾本土派は対中警戒を強めている。総統選挙を控えた昨年のこの日には、台湾海峡に向けた中国の弾道ミサイル配置に反対する200万人以上が手をつなぐ運動が行われていた。
 
台北市内の「二・二八和平公園」で28日に行われた慰霊式典には、陳水扁総統や馬英九台北市長などが参列し、数万人とされる犠牲者に午後2時28分から1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
 
陳総統は式典で、外省人(中国大陸籍)と本省人(台湾籍)などが抱える民族対立の和解と台湾人としての団結、さらに中台和平をめざすとの考えを改めて強調した。また国民党副主席を兼務する外省系の馬市長は、本省人の言語である台湾語を使って、「二・二八事件は決して忘れてはならない」などと演説した。
 
一方で、陳総統が24日に第2野党、親民党の宋楚瑜主席と主権問題や対中政策などで10項目の合意に達したことに反発している李氏は27日、「李登輝なくして昨年3月の総統選で陳水扁の再選などなかった」と、陳総統の野党への政策譲歩への不満を重ねて表明。昨年2月28日の運動が陳氏再選の原動力だったと話すなど、李氏と陳氏の“温度差”は広がっている。

今日は記事をさらっと紹介するだけ。日本の小泉首相といい、韓国の盧武鉉整形大統領といい、この陳水扁総統といい、共産主義の脅威に対して甘過ぎる指導者ばかりなのが現在のアジアの悲劇かもしれない。