いまだ明かされぬ真実 その2

(id:kikori2660:20050804#p1)の続きですが、これから述べる事に確実な根拠は有りません。予め断っておくと、自分は只の素人に過ぎません。一般的に流布されている報道と、ごくたまに漏れてくる若干の情報を元に、頭の中で組み上げた妄想を披露するだけです。
 
そのエントリーで取り上げた、個々の証言やエピソードをまとめると以下の結論に達する。蓮池薫さんは現地日本人のリーダー格であり、全ての拉致被害者の動向を把握している。もちろん横田めぐみさんの生存とその夫の正体についてもだ(夫はただの北朝鮮人ではあるまい)。そして工作員の教官としてこれまで行われてきた対日工作に関しても、多くの情報を持っている。第一線で教官として存在し続ける為には、常にその工作活動の報告を受け取り、自分自身の経験と知識を磨き続ける必要があるからだ。そして実際に有能であったが故に、同じ拉致被害者である浜本(地村)富貴恵さんも尊敬の念を込めて「先生」と呼んでいたのだろう。北朝鮮内で確固たる地位を築いており、子供達を人質に取っているのだから、2002年9月17日に5人が“一時”帰国した際にも、北を裏切って日本に戻るとは考えられなかった。既に寺越武志さんという成功例があり、日本政府や外務省との間でこの5人を再び北に返すという約束も出来ており、それで拉致問題はおしまいという共通認識を持っていた。そして双方とも一気に国交正常化に突き進むつもりだった。
 
だから、金正日はハナから拉致被害者を一人として日本に戻すつもりなど毛頭なく、この5人はよもや裏切るまいと思われていた、北にとって“優秀な”人材だった。何故めぐみさんはダメだったかというと、彼女には脱走を計るという過去があり、許可が下りなかっただけの話だ。つまり、拉致被害者だろうが、日本人妻だろうが、“一時”帰国の条件は一緒だったのだ。
 
しかしそこで、その目論見を破壊したのが、兄の蓮池透さんの「奪還」で描かれているように、家族と友人の説得であった。そして政界における安倍晋三と中山参与の活躍、西村もマスコミを煽って5人と北の監視員との分断を図った。これで薫さんらは特別に日本へ完全に帰国する事が出来たが、日朝両政府から自分達以外の拉致被害者について、口封じを受けている。これも、第18富士山丸事件で北朝鮮に不当に7年間も抑留された紅粉船長の実例にあるように、5人は家族への危害を恐れている。だから自分達の家族を守る為、これからの生活を保持する為、自分達の体験を断片的にしか語れない。これまで関わってきた対日工作でも、それに対する後ろめたい気持ちや、それに絡め取られた日本の政治家の情報を持ち過ぎてしまって公表出来ない。
 
安明進氏は、薫さんが帰って来られるのなら拉致問題も、北朝鮮の崩壊ももっと進むだろうと期待していた。しかしながら薫さんら帰国後の、日本の政治状況を見るに付け、自分の願いは適わぬ事を知った。だかそこそ六カ国協議の前に、衆院拉致問題特別委員会で「北朝鮮を怖がらず日本国民のために証言してほしい」と促したのだ。このままでは、日本は、日本政府は北朝鮮を延命させる為に、北の拉致問題や人権問題に目を閉ざして、中韓に引き摺られたまま援助を行ってしまうだろうからだ。本来なら、もっと安氏が細かい陳述を行う事も可能なはずだ。しかしあえてそれをしないのは・・・安氏がデタラメを言っているというよりは、帰国した拉致被害者日本人にある程度の配慮をしているのではないか、と思えてならない。
 
 
是非、薫さんには勇気を出して、知っている事を全て話して欲しい。が、少なくとも今の小泉政権下の日本においてはそれが不可能であろう。個人的には、今回の郵政民営化法案で衆議院を解散するのなら、是非やってくれと言いたい。それで小泉は首相の地位から引き摺り降ろされて、ただの一議員になる。爽快ではないか!!!全く「首相の言う事を聞けないのなら解散だ!小泉さんの性格なら必ずやる!」と叫んでいる小泉信者も政治評論家もつくづく小泉の事を分かっていない。郵政民営化などは目的では無い、首相であり続ける事こそが、小泉が己を飾る最大のアクセサリーとなるのだから。よって、今回の郵政民営化法案の成立が頓挫すれば、終戦記念日靖国参拝に来る確率は上がり*1、来年9月の任期までに北朝鮮との国交正常化に突き進むであろう。
 
郵政解散は最高のシナリオ、これにビビった自民党参議院議員が賛成に回り可決、というのが最悪のシナリオだな。俺にとっては。でもずっと言い続けている通り、結局は継続審議でお茶を濁すだろう、という読みだ。

*1:これで小泉信者が増長しそうだw。でも小泉自身が既に宣言している通り、ただの私的参拝らしいですから。残念!