おせちについて

しかしアレだね。俺のガキの頃なんて、正月三が日と言えばスーパーはきっちり休んでいたもんだけど、今じゃ元日にオープンしてないと「何サボってんだ」ってなっちゃってるよね今。それぐらいゆっくり休めよ、とも思うけど実際にその恩恵を消費者の一人として受けているわけで。この数年で、日本人の生活サイクルみたいなものが大幅に変わっている気がする。今年はおせちってやつを口にしなかったわけだけど、その内、この料理も姿を消していくんじゃないか。だってこいつは作り置いて、三が日を楽に過ごす手抜き料理というか一種の保存食じゃないの?スーパーが年中無休でオープンしている今の時代におせちって意味あるんだろうか?*1
 
たしか「美味しんぼ」に、昔ながらの日本料理を実直に学んだ料理人が、伊勢海老などの高級食材を使ってウン万円もする豪華なおせちを見て、意気消沈、でも山岡達に励まされて伝統のおせちを作って自信を取り戻す、という話があった。でも本当の危機は、今風で豪勢なおせちよりも、おせちの意味が無くなる事なんじゃないかな、とか思うんだよね。ぶっちゃけ、おせち料理ってそんなに旨いか?と聞かれると実際はそうでもないじゃん?

*1:まあ、それは都会だけの話だ、と言われればその通り。