六者協議、作業部会でゴネて分科会に持ち込み作戦

朝鮮半島和平へ作業部会 6者協議で中国が提案方針
(http://www.asahi.com/international/update/0205/001.html)

複数の6者協議関係者が明らかにした。中国は先に(1)非核化(2)米朝関係(3)日朝関係(4)対北朝鮮エネルギー支援(5)北東アジアの安全保障という五つの作業部会を設置することを提案していた。新たな提案について中国政府筋は「05年9月の共同声明を踏まえた」と指摘した。共同声明には「朝鮮半島の恒久的な平和体制について直接の当事国が、適切な別の話し合いの場で協議する」との表現が盛り込まれている。 ブッシュ米大統領は昨年11月の米中首脳会談で胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席に「北朝鮮が核を放棄すれば、朝鮮戦争終結を公式に宣言することができる」と語っている。 平和協定への転換は、金正日キム・ジョンイル)体制の維持をはかる北朝鮮が繰り返し求めてきた。北朝鮮が最重視する米朝関係の正常化は「朝鮮半島の平和体制」作業部会でも主題になる。一方で、中国が提案していた日朝関係の部会は、拉致問題を議論する日本政府の動きを牽制(けんせい)するため、北朝鮮はあえて次回の協議で設置に反対する可能性も指摘されている。

拉致問題が持ち出される事に反発し、今は反対でも、いずれ北朝鮮は日朝部会の設置を望むだろう。小泉政権時の政府間協議の際には、日本側から次のような提案があったからだ。
 
◆日本、3分科会設置提案 日朝、日程終了
(http://www.kitanippon.co.jp/backno/200511/05backno.html#zenkoku5)

日本人拉致問題などをめぐり北京市内で行われていた日本と北朝鮮の政府間協議は4日、2日間の日程を終了した。日本は(1)拉致問題を含む懸案(2)安全保障問題(3)「過去の清算」を含む国交正常化−の3分科会を設置して議論を継続するよう提案し、北朝鮮側は持ち帰った。両国は協議の継続で一致、次回日程は外交ルートを通じ調整することになった。日本は年内にも開きたい意向だ。拉致問題などについては、双方の主張が平行線のままだったとみられるが、北朝鮮代表の宋日昊外務省アジア局副局長は終了後、記者団に対し「今回は国交正常化交渉再開にとって有益だった」と述べ、協議内容を評価した。

ソースは現在消えているが産経新聞。さんざ「日朝部会はイヤだ、核についてはアメリカと話し合えば十分なんだから、お前達と話し合う必要はない!」と喚いた後、北朝鮮からもしくはまたもや日本側から「それじゃあ、また拉致問題と経済支援(賠償金)&国交正常化を切り離した分科会なら応じても良いよ?」という話になるだろう。もちろん進むのは「(3)「過去の清算」を含む国交正常化」ばかりで、拉致問題は解決済み、という姿勢を変えるとは思えない。