結構冷めた目で見てますね

荒木和博BLOG「PP&Mもいいけれど」

昨日は家族会の皆さんが首相官邸安倍総理と面会しました。このところ、政府からの報告などのときには特定失踪者の家族に伝えるということで、調査会からも参加していたのですが、今回は一切お声がかかりませんでした。「しおかぜ」支援返上の効果(?)なのかも知れません。

米国は大統領が電話をかけてきたり、副大統領が来日したりで(まさかポールさんまで米国政府のさしがねということはないでしょうが)、「拉致問題をやります」と盛んに言っています。それはありがたいことなのですが、いずれにしてもこの問題の解決のためには周辺国の協力はあくまで二次的なもので、日本の行動が何よりも大事です。いつの間にか「拉致問題の解決なくしては」が「進展なくしては」に変わってしまっていますが、あの体制が続く以上拉致問題の完全解決はありえず、核の脅威も去りません。そういう意味では「オール・オア・ナッシング」にも近い状況であり、日本政府はその「オール」を、米国の腰が引けようと、中国や韓国が妨害しようと目指さなければなりません。

家族会と安倍総理の面会の場に、特定失踪者調査会の荒木代表は招かれなかったようですね。政権発足時には「拉致被害者だけでなく特定失踪者の方についても全力をあげて調査や捜査を進めていく」と言っていたはずの安倍政権、しかしその言葉とは裏腹に、調査会から情報を得る為に積極的に接触を取る事はなかった。その意味を救出運動の支援者も少しは考えた方がよいと思う。
 
荒木さんが以前から遠回しに言っているように、要は、政府が本当に考えてるのは「特定失踪者なんてもう知らね、拉致被害者が何人か帰って来たら北朝鮮と国交を結んじゃえ」って事だ。