漫画アクション

今回で第2号の発行。蓮池薫氏原作の「奪還」に続き、「女子高生コンクリ詰め殺人事件」をモチーフにした「17歳。」が連載開始。作画は鎌田洋次で、ゴルフ漫画「Dr.タイフーン」の再録と合わせてみると、まさにアクション臭がプンプン。あれ?江口寿史は何も連載無し?やっぱまた「描かずの天才」のままか(笑)。
 
ところで、このアクションの復刊第1号の広告を見て欲しい。
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般若の面を付けたサラリーマン、コギャル、主婦がポーズを決めている構図で、キャッチコピーは「怒れ。」だ。
そうだ、足りないのは「怒り」だ。それは外に対してだけではなく自分自身の内面、自縄自縛に陥った日本人自身にも向けられるべきなのだ。ここ数年になって、2ちゃんねるの政治系板ではこの陰惨な殺人事件*1を忘れずに、犯人への怒りを思い起こそうといった主旨のスレッドが何度も立ち上がっては消えていった。誰が何の為にその行動を起こしたのかは未だ不明だ。当時少年だった犯人達の実名を晒し、単なる猟奇的趣味で作った映画が公開されようとしている現在の風潮は常軌を逸しているのかもしれない。だがそれは一部の、個人の鬱積を晴らしたいだけの私的欲求だとして放置しておけば良いものであって、やたら卑劣な犯罪から目を逸らさせようとする思想団体に利用される事はあってはならない。
 
これは、「自己責任論を押し付けて、人質をバッシングする右傾化した世論」と言い立てて自衛隊撤退論を主張するサヨクにも、全て当て嵌まる事だ。