首相再訪朝の日テレ同行拒否、官房長官が正式に撤回

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040519i113.htm

細田氏は、飯島勲首相秘書官が日本テレビに対し、北朝鮮へのコメ支援報道に関する情報源を明らかにすれば同行を許可するとしたことについて、「そういったやり方は基本的にはやるべきことではなかろう。今回の(日朝)首脳会談は様々な交渉中のことがあり、関係者も国益に反するのではないかと、より過剰なやり取りがあったのかと思っている」と語った。さらに「不幸なやりとりがあったと思うが、本来あるべきところに収まった。反省すべきことも多い」と述べた。

あったり前だ!
福田前官房長官の辞任のキッカケとなった、年金未払い問題も飯島秘書官のリークだ、という噂がある。しかし何様のつもりなんだろうな、この飯島って奴。国会議員でも無い癖に。こんな前代未聞の報道統制を命じて、国交交渉(=経済援助)をうまくまとめようという姿勢は北朝鮮に対する媚態、手柄を立てたい私利私欲にまみれた小泉政権の本質をよく表わしているではないか。さすがに朝日新聞も、日テレが「ジャーナリズムに対する暴挙」と反発した事を伝えている*1。でも、さすがに「ブッシュ政権アルジャジーラはけしからんというのと全く同じ構図だ」という文章に関しては、どさくさに紛れて何言ってるんだボケ、と思ったが。
 
曾我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんの帰国問題についての各紙報道。

22日首相訪朝 曽我さん夫ジェンキンス氏処遇 米大統領が最終判断(産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/040520/morning/20pol001.htm
軍法会議の規則で」 ジェンキンス氏問題で米駐日大使(朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0520/013.html
ジェンキンス氏処遇 米に「特別な配慮」要請へ…政府(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/features/eank/200405/ea20040516_01.htm

朝日のあっさりした記事に比べると、産経や読売はこの問題の諸事情を紹介した上で、日本がアメリカに柔軟な態度を求めようと努力しているのかが分かる。ラム爺*2を除けば、その辺りの微妙なアヤという奴をお互い心得てるんじゃないのかね。
 
やっぱりね、イラク戦争に対して真っ先に「アメリカを支持する」と表明した日本の態度は良かったと思うよ。こうして「まぁまぁ、我々もおたくに同調してイラクに派兵もしたし、ジェンキンスさんを円滑に日本に呼んで来られれば、北朝鮮に対して日米もなお一層の共同歩調を取れるし。ここは一つ、大目に見てやって下さいよ」とアメリカに言う事も出来るようになった。素晴らしい事じゃないのよ。まあこう言うと、自国の被害者に目を瞑るくせに、アメリカに苦しめられているイラクの子供達を救え!とか抜かしてるバカが喚き出すんだろうけどね。
 
もちろん、自国の実力で国民を取り戻す事が出来ない、今の日本に対する忸怩たる思いというのはある。でもその状況をほったらかしにしておいてアメリカと歩調を合わせる政治勢力にやたらケチを付けたがるコヴァ、将軍様マンセーするアカはまとめて消えてしまえば良い。俺は、拉致問題には触れずに、イラクが、アフガンが、と主張する人間の言葉は全く信用しない事にしている。