もし俺が金正日の立場だったら、と考察してみる

あくまで思考のテストという事で。
 
イラクに掛かりきりで浮き足立っているアメリカを核で脅し、制裁解除をさせてみたところで、北朝鮮を覆う経済的苦境は何ら改善しない。そこから脱するには日本と“国交”正常化を果たして、莫大な賠償金をふんだくりたい。否、それしか道は残されていない。幸いな事に、日本はミサイルを飛ばされても核実験をやっても、日朝平壌宣言を放棄しようとはしていないし、正常化への色気を無くしてはいないのだ。
 
クリントン政権空爆を行なおうとした際にカーター前大統領・北朝鮮特使が訪朝、直前にそれをストップしてくれた上に援助まで寄越してくれた。それに倣うなら、今度の苦境を救ってくれる間抜けな北朝鮮特使に相応しいのは日本国前総理、小泉純一郎しかいないだろう。飯島秘書官という朝鮮総連のルートも残っているし、安倍総理を飼い慣らしている森・中川(女)も前向きだ。更に、目立ちたがり屋の小泉にとって、首相在任中に正常化の名誉を得られなかったのは痛恨事だっただろう。だからこそ、こうして挽回するチャンスを与えれば喜んで飛び付くに違いない。下っ端の実行犯と、ほんの2・3名の拉致被害者を帰してやれば面目も立つに違いない。現在の首相は拉致問題の全面解決を、などと言っているが圧倒的な支持率を誇っていた小泉が動くなら、熱狂的なファンは後押しするだろう。それどころか「核の危険が去るのなら、取り戻せるのがたとえわずかな人数だとしても反対する理由は無い。小泉さんに任せよう!」とあまり積極的ではない安倍を小突いてでも応援するかもしれない。
 
・・・というフィクションを以前から頭の中で捏ね繰り回していたんで、次のニュースがえらい気になってさ。
 
◆北核問題「最善を尽くす」潘・次期総長が会見
(http://www.sankei.co.jp/news/061107/kok000.htm)

来年1月に国連事務総長に就任する韓国の潘基文(パン・ギムン)外交通商相は6日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、北朝鮮の核問題解決や国連改革の推進など、次期事務総長としての抱負を語った。北朝鮮の核問題について潘氏は「直接当事国の出身の事務総長として、問題の解決に最善を尽くしていく」と断言。「事務総長に与えられた権限の範囲内で、私が16年間、北朝鮮の核問題に深く関わってきた経験を生かし対処する」と述べた。潘氏は「6カ国協議のプロセスを見守りつつ(事務総長として)対応する」としたうえで、「国連事務総長就任後に朝鮮半島担当特使を任命したい」と語った。その一方で対北制裁に関連し、「北朝鮮は制裁が執行以上のレベルであることを理解しなければならない」と強調。また、北朝鮮の人権問題には「国連憲章と事務総長の権限に基づき対処する」と述べた。

え、ひょっとして?とも思ったが。更に次のニュース。
 
朝鮮半島担当特使は6カ国以外から、潘基文長官
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061105-00000000-yonh-kr)

次期国連事務総長に選出された外交通商部潘基文(パン・ギムン)長官は3日、自身が事務総長就任後に任命する朝鮮半島問題担当特使について、6カ国協議参加国以外から選ぶ考えを明らかにした。フランスでの滞在を終え駐仏大使館で開いた韓国特派員団との懇談会で述べたもの。特使は客観性と中立性が求められるため、利害当事国から選ぶのは適切ではないとし、国際的に人望があり指導力を持つ人物が適任としている。

半島系のニュースなんで確実性はアレだけど、さすがに小泉はないのか。でも半島事情に通じた第三者国なんてそうそう無かろうと思う。ま、小泉信者がヘンな盛り上がり方をしないってだけで、それで十分です。